
スーパースペシャル久しぶりのビックサイトだった、人多かったな、すごかったです。
すこしまえにここにも書いたのですが、もうだいぶつきあいの長いともだち4人で集まってエッセイ集とか作ろうよ、という話を去年の夏ごろからしていまして。みんなお互いの書く文章が大好きだし友達の書く日記やエッセイに飢えていたのですが、いざ本にしようと思って文章を書くためにはSNSにぽろぽろ呟いたりしずインにつらつらとなんとなく書き連ねるのとは別の気力体力が必要なので、このままぼんやり日々を過ごしていても絶対に手を付けないだろうなという確信が途中から生まれはじめ、というかその話が出てから半年ぐらい実際誰も書いてなかった気がします。書いてないよね? 書いてたけど誰もその後その話をしないから流れたと思ってなかったことにしたメンバーとかいないよね……?
つまりエッセイ集を作るためには締め切りが必要だし、絶対に破ってはいけない締め切りを設定するためにはイベントに申し込むしかない、という限界同人女的精神から「文フリ申し込んでいい?」と私が申し出た結果として文フリに参加することになったのが……たぶん今年の春ぐらい?かな? 言い出しっぺの私はコロナ禍以降全く同人イベントとか本づくりとかいうこととは縁遠くなっていたため、じゃあ参加するか!となってからはイベント参加も本作りもなんなら当日の準備設営まで何もかも、今でもばりばりイベントに出ている慣れた友人たちのほうがお膳立てしてくれて、結局私は最後まで原稿を書いて提出した以外の準備は全くしなかったし(アフターのお店は選びました、選んだというか我を通したというか……)当日も一般入場でのんびり入場してただただ文フリを楽しんだだけ、みたいな感じだったんですけど(ちょっとだけ店番もしました、スペースにいる時に買っていってくれた人がいてうれしかった……!)振り返ってもただただ一般参加者として楽しんでいたなぁ、と思います。文フリに遊びに行くのは二度目で、一度目は去年の夏ぐらいの大阪文フリかな? そっちは昼から行ってものんびりじっくり各スペース見ながら会場一周するぐらいの余裕はあったのですが、東京は広すぎて全然無理だったな。興味がある分類が固まってそうなコーナーだけはなるべくじっくり見てきたのですが、あとはとりあえずざっとひとまわり、ぐらいの感じでしか回れなくて、それでもめちゃくちゃ楽しかったと思います。文フリ、とにかくパワフルな人が多いというか、私の作った本面白いので見てください!の熱意が強い人が多いので、何かを作るってパワーのいることだしパワフルな人は見ていると元気になるなぁ、という気持ちにもなれて楽しいです。めっちゃ疲れたけど。

一緒にアフターで飲むために遊びに来てくれたともだちにお願いされてみんなでその子にあげた本にサインををかいたりしていた。楽しそうでしょう? 楽しかったんですよ。自慢。
一緒にエッセイ書いてくれたみんなはそもそも文学フリマというイベントの存在を知らなかったらしくて、でも、はじめて知ったしはじめて行ったけど楽しかった!と言ってくれたのですごくほっとしました。私のわがままに付き合ってくれたうえにイベント出展にまつわるめんどくささのすべてを引き受けてくれたひとたちに、当日あんまり良さがわかんないイベントだったみたいなことを言われたら申し訳なさすぎて泣いちゃうと思っていたので。みんなでずっと楽しいね、楽しかったねー、て言い合えたのすごくうれしかったな。でも、あちこち回って本買って、一般参加者としてもしっかり楽しんだつもりだけど、この終わってからの楽しかったねー、は、なんだかんだやっぱり作った本を手に取ってくれた方がいたからこその感想だったのかなぁとも思う。
今回、スタートというか動機が動機だったので、各々が自分用に必要な部数を申告したうえでそこにちょっとだけ上乗せした数を刷って、一応机の上にも並べておきましょうね、ぐらいのテンション感で、あんまり作った本をがんばって売るぞー!という気持ちでは参加していなかった(熱意がある人が多くて楽しい、と言ったのと同じ口でこれを白状するのはちょっとさすがに申し訳ないですね、でもできた本がすごくかわいくて私たちには面白くて思い入れのある本になったので、原稿ができてからは誰かが手に取ってくれたら嬉しいなぁという気持ちはそこそこあった…と思う……)ので、刷った部数は本当にすこしだけで、それでも手に取ってくれる人がいるかは正直全然想像つかないな、というのが本音だったのですが(私は呑気なのではんぶんぐらいは手に取ってもらえたらいいなぁみたいなことを思っていたのですが、ともだちはむしろ1冊も売れないぐらいの気持ちでいたらしい……我ながらたまに変なところで楽観的です、でもみんなのエッセイおもしろかったし……)蓋を開ければ手に取ってくれる人はいて、かつたぶんその人たちは私たちのこと本当になんにも知らないんですよね。それでも興味を持って手に取ってくれる人がいるのってすごいなぁとあらためて思う。直前にお品書きとかポスターとか考えて作ってくれた子がいたので、そうやって目を止めてくれた人たちがいたのはもう九分九厘そのポスターなどなどのおかげなのですが(足を止めたりちょっと歩くペースをゆるめたり、何らかの興味を示してくれた人はみんなそっちを見てくれていました)

可愛い敷布と可愛いお品書きのおかげでちゃんとスペースになっていて本当にありがたい。でもスペースきっちり作ってる人の見せ方は本当に多種多様でおもしろかったな。本というか頒布物自体も凝ったものを作ってるところがわりとあって、見てるだけで楽しかった。あとこれは前回も思ったけど無配とかフリーペーパーが本当にすごい! それこそ「私の作った本を見てほしい!」という熱を持って参加するなら、そういうフリーペーパーのたぐいはとりあえず足を止めてもらうためにも必須なのかもなぁという感じはしました。でも自分が本を買ったスペースがすべてそうだったかといえばそんなこともなく、逆にペーパーもらっちゃうと後でこれ読んで気になったらまた来ようかな、で一旦本を見てみるが選択肢から外れちゃったりもしたし、そもそも本とフリーペーパーでは全然テーマもトーンも違うからペーパーの内容は気になるけど本の方はそこまでめっちゃ気になるテーマではないかも、みたいなところもあったり、となかなか難しいラインなのかもしれない。でもはちゃめちゃに無配渡されるのやっぱりおもしろいよなぁと思います。
私は昔の文フリを知らないので、昨今の文フリは昔と違って……みたいな言説を見てもあんまりぴんときてなくて、文フリのことはただただ作りたい人のエネルギーってすごいなぁと圧倒されて元気になれる場だと思っているのですが、一方でパワフルすぎるがゆえに確かにここは気になる本をじっくり見るとか探すみたいな場ではないのかもなぁと思う瞬間もあり(気になるスペースがずっと人だかりでそもそも近づけなくて諦めた、も結構ある、こういうのは規模が大きくなってくればくるほど避けがたく起こりうることなんでしょうけど)それこそ凝った設営のスペースがめちゃくちゃ多いからこそ、文学フリマ、という名称でありながら、正統派というか、より文学に近い傾向の頒布物であればあるほど埋もれちゃいやすいのかもな、という感じはあったので(事前にちゃんと調べてこれ欲しい!を明確にしておかないと、長編の小説とかをあの場で吟味して買うはかなり難しい気がする、混雑してたエリアはエッセイとか評論とか紀行文とかが多い印象だったし、うちのスペースに目を留めてくれるひとがいたのもエッセイ本というジャンルの気軽さゆえだと思うので)そういう話なのかなぁ。でも、とにかくずっと人がたくさんいて、しかも老若男女問わずいろんな人がいて、その人たちがみんな基本的には活字の本を好きで求めてるんだなと思うとやっぱり、不思議でおもしろくてたのしかった。すてきな空間だったと思います。
大阪から一緒に参加したともだちとは、今度こそ大阪の文フリ行こうねみたいな話をしたので、次大阪いつなのかな? 秋ぐらい? また行けたら行きたいなぁという気持ちはあります。たぶん大阪のほうがまだゆったりしてるんじゃないかなと思うんだけど、どうだろうな。ビックサイトはやっぱり広いし規模も大きいです。大阪から日帰りで参加したので往復の道行とか、あとアフターで飲みに行ったりも勿論したんだけど、この日余裕で一万歩以上歩いていたので。一万歩以上歩いたけどぜんぜん回りきれてなかったよたぶん……。
ここから先はおまけの話。

いちおう遠出なので推しを連れて行っていました。ちなみに推しはこの三連休50時間配信という気の狂った恒例企画で合計27時間ぐらい配信をするらしいのですが、今回は告知の時点でリアタイをほぼ諦めたのでこの日の分はアーカイブで見ると思います。なんせこちとら半年前から決まってた予定だし変更もできないしね。アーカイブが存在するYouTube配信という文化、ありがたすぎる。

上の写真は窓際に座ってたともだちに撮ってもらったんだけどこっちは自分でささっと撮った本日のあさごはん。カルネめちゃくちゃ好きで新幹線乗るときけっこう買ってしまうんだけど、一緒に行った友達ははじめて見たって言ってたのでびっくりしました。新大阪の駅構内のすべての売店に売っていると思っていた……。あとせっかくかわいいカップの新幹線コーヒーを買ったのに全然かわいい部分が見えない角度で撮ってて愚かだなぁと思います。ぬい撮りが下手。

これは帰り際にビックサイトから見えた夕景がめちゃくちゃきれいだったので。最初普通に撮ってたんですけどともだちに「推しは!?推しと撮らなくていいの!?」て言われたので推しも撮りました。かわいい。ありがとう……。

アフターは蛇口から無限に焼酎が出てくる(時間制限があるから無限ではない)居酒屋でした。おいしかったしめっちゃ楽しかったしよかった。ここも私が我を通したので(どうしても蛇口から出てくる焼酎を見たくて……)ちゃんと楽しいお店でよかったな。店内めちゃくちゃ盛況でしたが店員さんもみんなてきぱきで、空いたお皿とかすぐに下げてくれたのも嬉しかったし、我らは我らですごい勢いで皿を空けていた気がします、遠慮のかたまり、という概念のないテーブル。新幹線の時間さえなかったらなーとは思いましたがこればっかりはね。それでももっとゆっくり飲みたかった……!
次は二次創作の同人イベントに、私は出ないけど本当にひさしぶり遊びに行くかもしれません。なんか作ったら置くよ!みたいなことも言ってもらえてるので、ものすごく久々に……何か……何か今でも書けるのかなぁ。書けそうな何かが見つかったらすこしだけ何かを作って置かせてもらうのかも。自分が書いた文章を手に取ってくれる人がいる、というシンプルな感動を久しぶりに味わってしまったので、ちょっとだけ、もう一度やってみたいなぁという気持ちも久しぶりに生まれているような気がする。今のうちにちゃんと詰めて考えて書き出すぐらいしてしまえるといいんですけどね。