しずかなインターネット

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役に立たない文章が好きだという話と、インターネットにおけるゆるいつながりについて

satsuki
·
公開:2026/8/29

私がしずかなインターネットをはじめたきっかけは本当にたまたま使っている人の記事を見かけていいなと思ったから、ぐらいだと思う(よく覚えてはいない)のですが、一番最初の所信表明みたいな記事を読み返すとそこから今に至るまで私がここでやりたいことはあんまり変わっていないのかなぁと思ったのでここに最初の記事を貼ってみます。

ブローガストのタグをお借りしはじめて間もない頃、読んでくれた人が「ブログってもっと役に立つ話をしなくちゃいけないと思ってたけどこういう話でもいいのか」みたいな感想を呟いてくれていました(たぶんがんばってブルースカイを遡れば見つけられるとは思うんだけど、できていないのでこれはうろ覚えで書いています) それがちょっと嬉しかった。というのも、8月に入った最初の時点で私はそもそもブローガストのタグを自分のしずいんの投稿につけていいものか否かみたいな部分にためらいがあったし、ためらっていた理由は「しずかなインターネットはたぶんブログではないし、すくなくとも私の書くしずいんの記事もブログの記事ではない気がする」と思っていたからで、なんでブログではないのかといえばそれこそ「ここには読んでも特に役にも立たなければ何のためにもならない、個人的な話しかないから」でした。

(あと海外版というか、正式な?Blaugustの方は、フォームからの参加表明などが条件に掲げられているっぽい結構しっかりした催しに見えたので。まあ日本語版タグはもうちょっとゆるい感じだったし、けっこうしずいんで普通の日記を書いている人も参加していたし、つけていいんじゃないですかね、と後押ししてくれた方もいたりして、じゃあまあええか、と思ってタグを使うようになり、おかげでかなり楽しい1ヶ月を過ごすことができたのですが。タグつけておいてよかったな。ありがとう……)

何の役にも立たない、その割にはそこそこ長い(ぼんやりとした目標としては1記事2000字程度を心がけていましたが超過することのほうが多かった……)文章を、結局結構な頻度で書いては投稿しながら、読み手としても、結局一番楽しんで読んでいたのはそういうさりげない日常にまつわる話であったり、思い出であったり、内省のようなひとりごとであったり、だった気がしています。もちろんちゃんと役に立つ記事をあげてくれている人もいて(作業環境とか文章の書き方とか手帳術とかObsidian周りとか)それらはめちゃくちゃ興味深くも面白くもあったのですが、それ以上に、自分とはまったく関係のない、どこかで毎日なんだかんだと生きている顔も名前も知らない誰かの存在を感じるのが楽しかった。たぶんそれは、私にとってのインターネットの原初の楽しさに通じるものだったんじゃないかなぁみたいなことを、ブローガスト期間も終わりが近づいてきた今、ぼんやりと考えています。

昔はじめておうちにインターネットが開通した頃は、個人サイトやブログを通じて、えらばれた、才能のある、特別な何者かでなくても、だれもが発信者になれるということがなんだかとても楽しかったのです。どこにでもいるただの学生でしかない私の作ったものをわざわざ見てくれる人がいて、話を聞いてくれる人もいて、身近では出会えないような趣味の近しい人や、逆に自分とはかけ離れた環境の人の話が聞けること、生活や考え方を垣間見ることができるということが、あの頃の私にとって何よりも面白いことだったんじゃないかな、と思う。

でも、個人サイトがブログに、ブログがSNSにすこしずつ取って代わられて、そこから垣間見える誰かの感情も細切れになっていって、だんだん、結局は影響力の大きい(えらばれた、才能のある、特別な)人たちこそが発信者たる意味があるみたいな価値観がまた強く大きくなっていっているのが今のSNS……というよりはまあXなのかな、という感じがある。それはそれでまあ当たり前の揺り戻しだとは思うんだけど(誰もが発信者になれるなら、結局面白い人の発信に多くの人が集まっていく、というのはそりゃあ当たり前の流れだとは思うので)とにかくそうなってくるともうそこは私の居場所ではない、というか、すくなくともあの場所で、自分が発信者であろうとする意味はもうほとんどないなぁという気持ちがかなり強い。追ってる活動者の人がいるからほとんどそのためだけにアカウントは残しているんだけど、少なくとも私はそこにもう双方向性はほとんど求めていなくて、じゃあそれはもはやテレビとかラジオとかとの付き合い方と変わらないよね、という感じ。

Xに限らずインターネット全般に対して最近はずっとそんな感じの引きこもりROM勢みたいな立ち位置でいたので、ブローガストのタグを通じたゆるやかな交流は、なんだか本当に久しぶりで、だからこそ新鮮で楽しかったのかなぁ、と思います。まあ最近はブルスカの方で元々の知り合い以外の方とちょくちょくリプをし合うようなこともすこしだけ増えてきて、インターネットはやっぱり引きこもってただ眺めてるより誰かと話をするほうがたのしい場所なのでは……とか考え直しはじめていた部分はあるし、考え直しはじめていたからこそタグつけたりもできたところはあるのですが……。結果的に明らかに普段よりたくさん読まれていたと思うし、最初にも書いたけど記事をRPして感想とかを呟いてくれた人がいたり、私も気になる記事をRPしてちょっとした感想を呟いたり、ときには影響されて同じようなテーマで書いてみたり、あとお題募集のタグがあったのとかもおもしろかったな。インターネットにおける交流として個人的に本当にちょうどいい距離感で楽しめたという気がしている。ブローガストというタグそのものは8月限定のものだけど、この期間が終わってもゆるく追いかけていたいなぁと思えるブログや個人サイトをいくつも見つけられたのも嬉しかったです。たぶん今後も読みに行くと思います。楽しい時間をありがとうございました。

私は……まあ8月が終わったらさすがにここまでの頻度では記事を立てないんだろうけど、気になるなーと思いながら書けていないお題がいくつかあるので、延長戦がてらに9月以降もお題募集タグにあったお題などを消化させていただけたらなという気持ちがあるのと、せっかくこれをきっかけにブルースカイにタグやフィードが生まれていたので、そちらにもちょくちょく参加していけたらいいかなぁ、とは思っています。

改めて、期間中タグから読みに来て下さっていた方は本当にありがとうございました。おかげで楽しかったです。いや、ブローガスト関係なく読んでくれてる人にもぜんぜん感謝はしたい。いつもありがとうございます。これからも、たぶんなんとなく気が向いたときに更新するので、気が向いたときに思い出して読んでもらえたら嬉しいです。