ちいかわ映画のネタバレはあります。よろしくお願いします。
そもそも私はあんまりちゃんと、というかむしろぜんぜんちいかわを追っていない側の人間です。映画の原作になったセイレーン編は旧ツイッター(ツイッターの頃で合っていますか……?)で評判になったときにちらっと読んだ記憶はあるのですが序盤の展開などは全然知らず(今回映画を見てやっと理解しましたが私が読んでいたのはおそらくはラストの回想シーンだけですね……そこに至る全てを知らずに読んでたくせにめちゃくちゃ印象的だったのでそういう意味ではやっぱりめちゃくちゃすごいな……になってしまったんですけど……)映画として面白いとか評判いいのは聞いていてもそこまで見に行くつもりもなかったのですが(そもそも知ってしまっているラストが切なすぎるというのもあり……)なんか、あの……知らん間に母が大ハマりしていたらしく……なんかの話の折にちいかわ映画の話題が出たとき面白かったよーみたいな軽いノリではなく「名作です」みたいな返事が来て!?ってなってたら「3回見に行った」みたいに続いて、あなたそんなオタクみたいな映画の見方する人でしたか!?!?(オタクはもっと見る人のほうが多いかもしれない)という衝撃を受けてしまい……そ、そこまで言うなら……行くかぁ……となって見てきました。ちょうど誕生月でクーポンもあるし。というか私映画館の誕生日クーポンを使うために毎年9月だけは映画館に映画見に行っている可能性がある。
で、見てきた感想なんだけど、おもしろかったです。ちゃんと映画館に見に行ってよかったな。映画としてすごくきちんと作られたまとまりのいい作品なんだろうなという感じがしたのと、ちいかわにはまともに人語をしゃべらないキャラが多い分(そしてこの話に関しては重要な情報を握っているのはおおむねそのしゃべらない人たちなぶん)余計なモノローグ使わずにきっちり行間を読ませる作りになってるのが良かったな。というかまじでセイレーン編の序盤を知らなかったのでこの子たちはなんでこんな謎の島に行ってよくわからん事件に巻き込まれているんだ……?みたいに思ってたけどそういう流れだったんだ……(いや、ちいかわ世界のことなんもわかってないので納得しつつも「そもそも討伐とは……?」みたいな気持ちもある、草むしり検定とか受けてるから草むしりとかで生計を立ててる生き物だと思っていたのですが、ちいかわのお仕事は化け物退治なんですか……?)
セイレーンの声がすごい可愛いのがめちゃ良かったです。悪者ではなくあくまで別の倫理観のもとで生きている相容れない存在感があって、でも声が可愛いから普通におしゃべりできてるときはわかんなくて、声が可愛いから最後の悶え苦しんでるところでの罪悪感がすごい。いやまあセイレーン、美しい声の怪異だからそれはそう、かもしれないんだけど……めっちゃ良かった……。相互理解が叶いそうで叶わない感じが絶妙で好きだった。ラスト普通に怖かったけどな……あれ原作でもああでしたっけ?
ちなみに、映画見てうさぎかわいいし思ってたよりいいやつやん、にはなったけどちいかわ大好き!までは至れなかったのと、母がどハマリしているという事実がそもそものきっかけだったので、特典の小冊子は母に進呈いたしました。「読みたかったけど諦めてた」とめちゃくちゃ感謝された一方で「別にちいかわにはまってるわけじゃないからね!」と言ってたのがおもしろかったです。なんとも……私の親だな……という感じがして……。映画3回見た理由も「南の島に旅行に行った気持ちになれていい」だと言い張ってたし私へのオススメ文句もなんならそれだった(私はオチを知っているからあれなんですけどよく考えたらそれは騙し討ちでは?)んだけど、今回の特典冊子の内容はどう考えてもちゃんとちいかわとナガノさん好きな人向けでしたけどね。

これは、なんも知らないまま映画のあとのお昼ごはんをカレーにするつもりだったもののいざ鑑賞したら「これを見たあとに……カレー???」になってしまい、しかし考え直すのも面倒くさいからとそのままカレー屋に向かったうえにうっかり全然乗せるつもりのなかったカツまでトッピングしてしまいました、という写真。カレールーに浸したカツで飲むビールはおいしいです。
バインのライブは、今回は25年前に発売された「Circulator」というアルバムのリビジット、というコンセプトで、だから25年前に出たアルバムの収録曲を全部やってくれることがおそらくは確約されているツアーです。さすがに当時はファンじゃなかったので、ライブできいた記憶のない曲もたくさん聴ける!という嬉しい機会。ちなみにこのアルバム、廃盤になっており(リビジットに合わせて再発はされた)サブスクにもない(バインの初期アルバムは結構まるっとサブスクにないのでたまに無性に聴きたくなったときはCDを引っ張り出すしかない)のでたぶん全然新規には優しくないツアーなんだけど(U-25のみんなにとっては新曲しかないツアーです!みたいな言い方をしていた、何がすごいって確かにガチの最新曲と並べて演奏しててもあんまり違和感ないことなんだよな、もちろん歌や演奏が今のものになってるからみたいなこともあるんだろうけど、なんか、毎回アルバム出るたび印象結構違うのに、ライブでいろんな時代の曲をごちゃ混ぜに聴いていても一貫してバインの曲だなーと思うのが不思議ではある、いやまあだからずっと好き、でもあるんだろうけど……)なんかここ最近のライブで一番会場みちみちに人多かったことです。むしろあの頃好きだった人が懐かしくて来てたのかな? よいライブだったと思います。わりとどろっとディープな曲が多いアルバムで、だからライブ自体もどろっとディープな雰囲気で進んでいくなかで、本編ラストの一曲の底抜けの多幸感みたいな雰囲気があまりにも素敵だった。あとアンコールめっちゃ長くてびっくりした。いいんですかそんなに……!?
来年はメジャーデビュー30周年を迎えるそうです。なんかやるから楽しみにしてて!みたいなMCに、祈りみたいなものを感じてしまったのはこちら側の勝手な心情でしかないのかもしれないけど、でも今のこの日本と世界の情勢を思うといろいろ考えたり感じたりはせざるを得ない。30周年のライブツアーを無事に迎えて完走できることと、そこに自分が楽しく参加できることを、心の底から祈ってしまう夜でした。あとは新しいアルバムとか聴きたいですね、やっぱり、せっかくの周年ですのでね……。