1週間程前に借りた6冊の本のうち2冊の内容が形式的に似通っており、終わり方もカテゴライズすれば同じ場所になるであろうもので偶然とはいえふむなるほどと思う どちらとも題名は勿論聞いた事があり、映像化もされているほど有名な作品である
複数人の視点からひとつの物語、事象が語られることで徐々にその輪郭がはっきりとしていく短編集のような形式
1冊は年代を遡ることで前章で既に示されている事件の顛末、端々で感じられる人々のものがなしさをつめたく提示してくるもの また1冊はひとつの事件を複数の関係者の視点から描くことで解像度をあげ、その裏にあった人間関係、そして絡み合った感情が引き起こす救いのない結末