グラビティデイズ(Vita版)クリア！
セーブデータを見ると何故かプレイ時間が2時間弱という謎時間でクリアになってるけど、たぶん途中でオートセーブからロードとかを挟んだせいで狂ったのかもしれない。十数時間くらいじゃないかな。Vitaはシステムのほうでプレイ時間を管理してほしい……。
基本シナリオはメインクエストが個別ミッションになっていて、それをクリアしながら話を進めていく感じ。メインのミッションとミッションの間にサブミッションをプレイできて、そこでジェム稼ぎができる。
でも一番楽しかったのは町中を飛び回ってジェム探ししてるときだったな～。グラビティデイズの一番の魅力は、「指定した方向に『落ちる』」という独特なシステムで、飛び回ることもできれば壁や天井を「床」扱いして歩くこともできるというところ。フィールドを飛び回ってジェムを集めるだけでも楽しかった。
キャラもとにかく快活でまっすぐなキトゥン、最初は謎の敵対者クロウ、ポット出ですぐ退場するのに印象が強すぎるエイリアス、自称神のホームレスじじいゲイドなど、結構各キャラが立っててよかったなあ。キトゥンちゃんかわいい。土管の家では裸族なの笑う。無防備すぎだろ。
プレイ感としても、Vitaの機能をこれでもかというくらい使いまくった感じだったのもよかった。ただし画面フリックで回避だけはゆるさん。回避しづらいし画面の右下が指紋だらけになるのは嫌すぎる。PS4版の２でそこらへんが変更されてたらいいな。
シナリオは、主人公のキトゥンちゃんみたいに「細かいことは気にしない！目の前で困っている人がいたら助ける！」くらいにシンプルな考え方で、その時々のイベントを楽しめる人だったら楽しくプレイできると思う。
ただ世界観的に結構根深そうなものがホイホイ出てきては何の説明もないので、全部に説明を求めようとすると完全に不完全燃焼で終わってしまったなという気持ちになると思う。ただ、想像は膨らむ要素はたくさん転がっているので、公式から答えは示されないけど悶々と考えたい人にはいいかも。
とにかく細かいこと抜きで、目の前で困っている人をどうにか助けて、悪者をやっつけて皆を救いました！いまんとこハッピーエンド！イェイ！な感じで納得できるなら全力でオススメできるゲームでした。
ここからは色々思ったことをネタバレありでちょっと書く。
クロウがなんか意味深な事言いながらキトゥンちゃんと敵対してたのって、市長から騙されてただけかよ～～～～～～～～～～～～でも根は素直で最後共闘してくれたの熱かったのでゆるした。かわいい
最後の方で重力値測定システムがネヴィを引き寄せちゃうんですっていうやつ、あれ絶対確信犯だろと思っている。アドロは元エイリアスじゃないのか……？でもエイリアスは倒したしなあ……死に際あんまり覚えてないからなあ
ゲイドとシアネアはどっちも神様ということだけど、ゲイドは「創造主」、シアネアは「想像主」とちょっと違うらしい。シアネアの目をのぞき込んでキトゥンの過去っぽいのを見たりしたけど、その中にもなんか城に女王みたいなのもいたし……ヘキサヴィル含むあの世界はシアネアの想像したものをゲイドが現実化したものなのかな。
シアネアの言う今という現実にのみ目を向けることによって、思い起こす過去を「良かったこと」だけにしてしまう、という哲学、想像の神というだけあるし、それができたら人間皆ハッピーだよな。でも人間っていやなことの方ばかりをちゃんと覚えているって医学的に証明されちゃってるんだよな。罪。
ゲイドが連れてってくれてキトゥンが必殺技をゲットする異世界にはリンゴの木があって、OPはそのリンゴが下に落ちるシーンが描かれて、キトゥンがヘキサヴィルで目を覚ますけど、キトゥンもまた落ちてきた存在だということは、元々は異世界にいた存在だったのかな。
街の地下のボゥトヌに行く時、降りていく穴の柱が背骨みたいな感じだったな。異世界⇒ヘキサヴィル⇒ボゥトヌの順に上から配置されている気がする。
ダスティがネヴィ撃退クッキーを食べたことで調子を崩した、という描写から、ほぼネヴィと同じ存在なのではということがほのめかされていたけど、その上でネヴィを操れるエイリアスが干渉してくる、っていう流れはなかなか面白かったなあ。エイリアスが何者かというとちょっとわからないけど、常にフルフェイスマスクをかぶっているところを考えると、物理的な存在ではなくて精神体みたいなものなのかもしれない。
ダスティとネヴィの関係性は分からないけど、たぶん世界の均衡を保つための表と裏みたいなもんだろと思っている。