いま、外は晴れている。
空が晴れていると、暖房をつけていなくても、部屋があたたかく感じられる。
多少空気が冷えていても、気にならない。
晴れてくれて、よかった。
こんなことも、きっと、忘れていく。
日々のなにげないことを、静かに、優しく、書き留めるかのように、小説を書きたい。
なかなか、上手くいかないけど。
読み返した時、当時のことを思い出せたらいい。
思い出せないなら、せめて優しい気持ちになればいい。
穏やかに過去を思えたらいい。
少し古くなった納豆に、煮干ラーメンのタレを入れて食べてみたら
なぜか、香水のような香りがして
気持ち悪くなったけど、食べきった。
あれは、なんだったんだろう。
お母さんが炊いてくれるお米のほうが、美味しい。
なにが、そんなに違うのかな……
お母さんの手料理は、お母さんが生きているうちにしか、食べることはできない。
そんなことも、ここ近年は思うようになった。
「いつまでこうしていられるんだろうね」と、静かに、そしておだやかに寄り添う。
ママと、そんなふうに、時を過ごしたい。
小説でも書きたいな……
「いつまで、こうしていられるんだろうね」
この言葉には、わずかな哀愁も含まれてる。
「いつまでも、こうしていたいね」という、気持ちと
静かな、切なさ。