怒ってるお母さんは嫌い。
しずかで、ぼうっとしてる、穏やかなお母さんは好き。
そんなふうに、好き嫌いだけで生きていけたらいいのに。
私の気持ち伝わったらいいのに。
相手が分かってくれたらいいのに。
なんにも、おかしいこと言ってないのに。
大袈裟なことだって言ってない。
相手がどういう人間なのか、とか
相手の立場に立って考えることができるようになって、色々と分かるようになると
仕方ないんだと、諦めるしかないことまで、分かるようになってしまう。
諦める時、まるで
心がため息をつくかのように、ふと疲れていることを実感する瞬間がある。
匂いは好きなのになぁ
お母さん。
だから私は、今書いている小説に登場する、スカイラーという人物のことが、凄く好きなんだ。
いつも穏やかそうにしている人だから。
こういう時、無性に恋しくなる。
あの人は絶対に怒ったりなんかしないひとだから。
そもそも人間じゃないし。
遥かな何かに触れたかのように、尊いと思う。
夢。幻なんだと、切なくなる。