しずかなインターネットに書くのはこれが初めてだ。比較的長めの文章をまとめていくのに使っていくのによさそうと感じたので、初回はイメコンについて書くことにする。
イメコン診断を受けた日
だいぶ前にイメコン診断をうけた。
イメコンとは、顔のパーツの比率やその人の持つ色、骨格の特徴から似合うものを選びやすくするため、分析をするというツールであると認識している。
服や化粧品を新調しなおそうと思っていた時期だったので、どうせなら理屈や、似合うものがわかった状態で買ったほうが、楽しそうだと思った。
結果、私はソフトエレガントだという結論になった。マトリクス上は大人顔と子供顔の境目ライン上の大人顔、フェミニンとソフトエレガントの境目くらい。直線と曲線が混ざる、ということらしい。
このへん黄金比、といわれて自分の顔に黄金比があるというのは面白かった。みんな探せばすこしずつあるんだろうけど、きちんとはかって発掘するというのはおもしろいね。
なれるものと、なりたかったものが違う人の葛藤
イメコンは、結果を出して終わりではなく、そこからどうなりたいのか突き詰めていくための判断材料にすぎない。と私は思っている。
そのうえで、ソフトエレガントやフレッシュ系統の人は、薦められたものをそのままやると、切実な困りごとが発生する人もいるのではないだろうか?
つまり、「なめられやすい」という点である。
親切そうに見える、親しみやすい、上品そう、優しそう…… この辺が私には絶対に要らない要素だった。
そういうと、なんで? その要素いいじゃん、っていう人もいるのだろうけど、分かる人はすごく首を縦に振ってくれるだろう。
しかし、「親しみやすい」とか「優しそう」なせいで、昔から、いつも通りふるまっていると、あれもこれもやってという人が周りに定住するようになる。
私が耐えかねて、疲れているからもうやらないね、とか、お金がかかることは支援できないよ、自分でだしてね、とか、ちょっとだんだんと人のプライベートのことにうるさくいわれるようになったな、あなたにあれこれいわれるのは好きじゃないな、とかとか……をかなりやんわり目に言って断る。
すると、手のひらを返したように悪口雑言を周りに大声で言い始める。永遠の親切をもとめられるが、物事に永遠はないし、親切はさらにえがたいものなのだけど、湯水のように引き出せると思っている人がいらっしゃる。
さらにいえば、その相手がただの知人の男性だと、急に見た目を褒めて近づき、とあるタイミングで急にこっちの行動を制御しようとしてくるのでとても分かりやすい。
当時は言い方がわるかったのかな、と悩んだものだが、どう考えても「お前ごときが反論するなんて」に近いニュアンスしか感じ取れなかったなあ、と今では思う。そんなのは人間関係とよべるのか、疑わしい。……にしても、このケースがあまりに多いことに、大人になってから気が付いた。遅い。
タイプ相性が悪すぎる
平穏な日常にいらん問題を発生させる彼らや彼女らは、一種のそういうカテゴリのひとびとであり、それについてかくと、かなり長くなるので割愛するが、そういう人を寄せ付けないためには「ソフトエレガント」で推されているファッションスタイルはかなり厳しい。
草タイプに水タイプで挑むような、じめんタイプにでんきわざ撃っちゃうみたいな、そういう基本戦略的なレベルで「ナシ」である。
ソフトエレガント~フレッシュ系列は、他のタイプに比べると顔立ちに強いインパクトはないかもしれないが、内面もそうだとは限らない。話してみるとどんな人だって、全く意思がないというような人はめったにおらず、顔立ちによって個人がイメージ補正をかけているせいで「上品、親しみやすい」と思われてるだけのような気がする。イメコン的な素養が、悪い方に働くことだってある。
今思えば、貴方って顔の主張が薄いから、意思も薄いんでしょと思われていた可能性があるなと感じ、じゃあ少しアクのある、とっつきにくい雰囲気になろう、ということで方針が決まった。
といっても悪人面になりたいというわけではなく、相手に「この人は自分のいうことをきかなそう」「少なくとも、説明もなしに己の意思を汲んでなんでもやってくれるわけがない」「気軽にあれこれいうのはよそう」と思ってもらえればOKだ。
枠からはみ出したい人のなやみ
ソフトエレガント、フレッシュは顔のパーツがあまり大きくない、主張しないと言われている。
はじめて結果を言われたときは、実はがっかりしてしまっていた。
私がもし、180センチくらいあり、エレガント~クール系統の顔であれば、このような人生の苦労をうける確率はいまよりは少なかったんじゃないかなあと。
でもまあ生まれは変えられるものではないので、これはもう自分なりに「クール」「派手」でもなんでもいいので要素を足して、結果的に「なめられない」を得る必要があるのだ。
だが……
先ほど一部の人が「おしゃれじゃない」と指摘したように、イメコンは基本的に似た系統の「らしさ」を重ねてのせていくツールだと思う。
いい意味でぎょっとしない、相手が、第一印象で抱いたイメージとかわらぬ、心の波風を立てない系統の中で、顔色よく、感じよく、しましょうという系統の分析だと感じる。
ところが私は多少「ぎょっとさせる」必要があるのだ。ウーン難しい。