療養日記 2/19

眞鍋せいら
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先週の日曜日は三連休の中日だった。月曜日も休みだから夜更かしをしていたら、咳が止まらなくなった。おかしいなと思って翌日病院に行って、最低限の荷物だけ持って念のため病院の近くの実家に帰って横になったら、そのまま起き上がれなくなった。夜には発熱した。

病院では最低限の咳止めしかもらっていなかったので、次の日かかりつけの内科にオンライン診療をしてもらったら薬をたくさん出された。診療の直前に自宅で抗原検査はしていたのだが、最近のコロナは発熱が治ってからでないと検査に出ないこともあると言われ、とにかく一週間安静にしろと言われた。

で、明日(日付変わって今日)がその一週間目なのだが、熱は下がったが咳がまだ少し出る。2度目の抗原検査では陰性だったから、とりあえず差し迫っては安心だが、どちらかというと持病の鬱の方がひどくなってきた気がする。ちなみに発疹もかなりある。こちらはあまり痒いので今日皮膚科に行って塗り薬をもらった。

一週間はあっという間で、実家で大好きな祖母とほぼふたりなのに気が休まらず、睡眠時間はかなり長かったと思うのにちっとも休めた気がしない。気を失っていただけのような感覚がある。一日のほとんどをTwitterに費やしていた。短い文しか読めないので、読書などはしなかった。友達と長電話はできた。

メンタルの調子が落ちている指標として、わたしの場合は美容やおしゃれに興味がなくなる、SNSずっとしちゃう、音楽含め音が苦手になる、ということが一例としてあるのだが、今のところぜーんぶクリアしている。そのうえ、あんなに楽園だと思っていた一人暮らしをやめたくなっている。全然帰りたくない。帰って昼過ぎにやっと目覚めて、重い身体を引きずって仕事に行って、ようやっと仕事をして(集中できずミスばかりする)、コンビニの高い割に身体にも良さそうではないお弁当などを食べ、安いスーパーでお金を使い、最低限の家事をして寝る、あの生活に戻りたくない。自分の機嫌はわりと取れていると思っていたが、毎日その連続にも疲れた。

今の職場はごく小規模だがほんとうにいいところで、わたしの健康もすごく気を遣ってくれるし、今回も一週間ぽんと休ませてくれるようなところなのだが、そこですらやっていける気がしない。でも、ではどこでならやっていけるのだろう。

鬱病で通院してもう5年になるとはいえ、おそらくわたし程度では障害年金も出ないだろうし、「せいらさんならやっていけるよ」と言われてしまう、その、中途半端なつらさがつらいのだ。もっと大変な思いをしている友人たちがいる中で、こんなことは大変不謹慎だとわかっているのだが。

5年前に鬱と診断された、その直前の気持ちに似ている。診断書を受け取った時、わたしは確かに安堵した。休んでもいいよ、やめてもいいよ、とはやく許されたい。

@seira
詩のような、日記のような