第2弾です。前回に引き続き関係ない話をしてます。
お嬢と若
基本的に私の錬金術は「他の人がやっててなんか面白そうだから」が発端です。初期の初期にバババッと描くだけ描いた太古の監督生いました。なんかちゃうな…となりそのまま去ってしまいましたが。ちょうど時期的に男の監督生、男装監督生、女の監督生、いやいや無性監督生だと多種多様な監督生が巷に溢れておりコンペを見ている気分でした。実際の所、監督生の姿ってどんな風なんでしょうね。個人的には柩先生による公式の監督生図を見たいなと思っています。主人公に立ち絵がある方が好みと言うより、立ち絵のある主人公を操作するゲームをやってきていたので主人公立ち絵があった方が楽だなぁ〜と言うお気持ちです。
さて、長くお留守だった監督生枠が再び発生するイベントがツイステ内で起きました。そう、「星に願いを」イベです。ピノキオを題材にしたお星様イベントでしたね。ルークさんに対して「学校の備品である壁紙を私用目的で剥がすな」と言うツッコミが終始頭を占領していた為、イベントの細かな部分はもはや覚えていません。イベントの終盤、無事に星送りを終えたデュースが監督生に「来年もうんたら」と語りかけていましたね。通常なら「デュース〜!!」となるところですが、残念ながら私が抱いた感情は「えっ、帰れないってことですか…?」でした。常々主人公に対して帰る気あるのかな?と不信感を抱いていた中で告げられたこの「また来年も」と言う台詞。あろう事か主人公を召喚した世界の住人から発せられたと言う恐怖に歓喜しました。暗に「お前は帰れない」と告げているかの様な状況。これは監督生作るっきゃねぇな!と意欲が湧いてきました。
監督生を作るにあたって考えたのが、上記でも触れましたが「帰巣本能」です。ツイステの監督生は帰巣本能が薄いなと感じている為、だったらめちゃくちゃ帰りたくさせたいな、捻れたリズムでは踊れない監督生がいいな…と。
ただ、帰りたい帰りたいばかりのネガティブなだけもな…明るさもほしいな…とか欲が出てきます。そこで生まれた素体No.2:二重人格の監督生でした。帰りたい人格と帰らなくても良いやの人格です。しかし二重人格だと私の手に余るなと感じたため、二重人格は没にし代わりに分裂させることにしました。帰りたい監督生と帰らない監督生。現在の2人の土台の完成です。
あとはもう勢いのままです。1番最初の習作の頃はまだ若はきゅるきゅるおめめでした。なんかちゃうな…となり試しに一切の光を消し去ったら中々しっくりきたのでよかったです。また、最初は若はまだ大きかった(お嬢と同じくらい)んですが、瞳真っ暗のデカい男って怖いな…となり押し縮めることに。
お嬢に関しては習作時となんら変化は無いです。基本的にデザインを練り込むのが苦手な人間で一回作ったらそのまま行ってしまえ!なタイプなのでお嬢もこんな感じ〜をそのまま固定にしました。
お嬢と若の身長差は見栄えの問題と身長差逆良いなぁ〜と第六感が働きかけたからです。男の様にデカい女と女のように小さい男、特に身長差萌えを持ってる訳ではありませんが、この2人ならこうだなと折り合いをつけたのです。
お嬢と若の行く末や本編に絡んだ際の個人的なルールなど色々考えてるところはありますが、今回は割愛します。
超個人的な設定の話をするなら、NRCにおける在籍名はグリムのみ。グリムにお嬢ないし若が付くといった具合。なので名簿にはグリムの名前しかありませんし席もグリムしかありません。2人の生活はグリムにかかってます。
また棺はひとつだけです。個室に関してはそれぞれ持ってます。オンボロ寮は空き部屋が多いですから。ただ部屋に小物は置いていないと思います。何も持ってませんから。
名前は現在特に考えていないです。一時期考えてはいましたが、しっくり来なかったのでもういいやとなりました。もし付けるとしたら同じ名前ですきっと。
私は「名前」と言うのは個人を特定する記号だと考えてます。その記号によって人やものは存在出来ていると自論と言うか考えを持ってます。これに関しても色々ありますが、割愛します。機会があればみんなの考えを聞きたいです。名前があるから存在出来る、個が存在する。ならば名前が無いなら?きっと何者にもなれるでしょう、でも何にもなれないでしょう。2人もそんな儚い存在です。
2人の関係性は「仲良し」です。じゃんけんみたいなイメージも持ってたりします。若がグーならお嬢はチョキかな…いやでも…うーん。
2人の終着点は考えてますが、どうするかなとふわふわしてます。そもそも「帰る場所」があるかどうかもわからないです。とりあえず超個人的な条件としては「お嬢がいるから若がいる、若がいるからお嬢がいる」、「どちらか片方だけ残る/帰るはない」…などなど。こちらもまたしばらくは1人で着せ替え遊びしてます。因みにお嬢が若を刺すパターンは完全に趣味です。油断し切った相手に静かに刺されるの好きなんです。
ぴょん
うさぎさんです。そろそろまた寮生作るか〜となり錬成されました。さて、サバナ生なんで獣人だな獣人と考えてました。しかしここで問題がありました。私は獣人に明るくありません。思い返してみれば獣人が出て来る作品に触れたことあった?と半生を思い返してみましたが、思い出せませんでした。ミュータントタートルズとか…?でもあれ亀だしなぁ…。
また「獣人」の範囲もわからない為、まさに右も左もといった状態でした。いまはサービス終了してしまった『戦国姫譚MURAMASA』の朝比奈さんや岡部さんくらいのはっきりとした「獣」人にするべきなのか…。と一瞬悩みましたが、ツイステの獣人は歯に衣着せぬ言い方するとケモ耳つけただけなのでそこまで考えなくても良いかとなりました。
あとはもう勢いのままです。パッと思い付いた(それしか描けない)うさぎにしようとうさぎで思い付く話を思い返してみました。『かちかち山』、『因幡の白兎』…日本昔話ですね…。大陸に目を向けてみましたが、意外とうさぎがメインだったり目に見えて悪い役回りだったりの話って少なかったです。私の調べ方が悪いだけかもしれませんが…。
日本で飼育されているうさぎはむちむちしててつぶらな瞳がめちゃきゃわな生き物ですが、野生のうさぎは逞しいですよね。捕食者から逃げるあの速さはまさに脱兎の如し。見ていてとても爽快です。ピーターラビットやアリスの白ウサギを見ていると西洋の人のうさぎって野うさぎのイメージなんだなぁと勝手に解釈しています。
そういうわけでぴょんを描く/錬成するときの個人的な決まりとして「可愛すぎない」をモットーにしてました。きゅるきゅるおめめとは正反対の四白眼。ニコッよりもニカッ。草原を駆け回り自由を謳歌してほしいです。若と並ぶと悪ガキ感が増して良いですね。彼は最初は舌ピの予定でしたが顔面付近が寂しかったので顔面にピアスにしました。眉か目元かで若干悩みましたが当時の私のトレンドが目元ピアスだったので目元へ。もっとピアスバチバチにしたかったのですが、面倒になりやめました。描きやすさ重視なので太刀魚さんに続く無心で描けるぴょんです。
兄弟呼びに関してはただの趣味です。洋画でよく見かける「兄弟」呼びが好きなんです。「家族/ファミリー」呼びよりこっちが好きです。仲間よりも特別な繋がりがある感じがしますし何より語感が良い。家族や仲間より狭い範囲で、相棒より身内的で、兄であり弟であると言うなんとも言えない良さがあります。彼の兄弟判定には一定のルールを設けてますが今回は割愛します。
さて私は兄弟呼びにエモさを感じるとは話しましたが、ぴょんの兄弟呼びはどうでしょうか。あの呼称は普段名前呼びからの決戦時のふとした瞬間に「よう、兄弟」と話しかけるのが良いのです(と個人的に思ってます)。しかし、ぴょんはいかがでしょうか。彼は羊くんやガゼル氏を名前呼びしていません。お嬢と若で私は「名前」に関しての解釈を垂れ流しました。2人のことを「アロイス」「ディルク」と呼ばず、「兄弟」としか呼ばないぴょん。もしかすると彼は羊くんやガゼル氏を「兄弟」という枠組みでしか見ていなくて、彼ら個人を見ていないのでは…と暗い方向へ考えを巡らせるのは私の悪い癖ですね。
属性は風/風 無は闇
マスクマン
ルカ→聖人ルカより
ウェルギリウス→ダンテ『神曲』より。地獄、煉獄の案内人ウェルギリウスから拝借。
冥界の知識が皆無なので唯一知ってるもので苦し紛れの冥界要素です。元々の『ハデス』を観たことが無いしギリシャの冥界ってハデスとペルセポネの概要しか知らないし…と毎度のことながら引き出しが少なく苦戦しました。ならばと冥界の怪物を調べてはみましたが、なんかちゃうなとなり再度旅へ出向きました。
名前に関しては『ハデス』→ギリシャ→聖人→ルカによる福音書、冥界→煉獄→ダンテ→神曲といった思考の末に命名をしました。ウェルギリウスはベアトリーチェに会いに来たダンテを途中まで案内したらしく、曰くウェルギリウスはキリストが生まれる前にいた人間の為、天国へは行けないのだそうです。流石キリスト文化圏ですね。
とかなんとか言いましたが、みてくれから作ったので冥界要素は皆無だし全て後付けです。ぴょんと一緒に「一年生作るか」の勢いで錬成をしました。私の性癖の一つとして「顔の一部或いは顔自体が隠れている」のがあります。かつそれらはどのようなことが起きようと「絶対に外れない」が条件です。外れた場合も怒鳴り散らすほどの落胆は無いですが、やはりどうしてそんなことするの…と熱が引いてしまいます。と言うのも一度「これが完全体です」と言わんばかりに世に出たデザインを改変するという行為に抵抗があるからです。
これはキャラクターに限らず、漫画作品や映画作品でも同様です。単純に私の頭が固く柔軟性がないからかもしれませんが、要は一度隠したなら死ぬまで隠し通せという我儘です。初登場時と口調や設定が若干違うは気にならないんですけどね…。
そういうわけでマスクマンのマスクは一生外れませんしマスクの下を私が描くことはないと思います。1人遊びで描くことはあるかもしれませんが。初めは目を包帯で潰そうとしてましたが、実生活が大変そうだなと思い目潰しは免れました。ただ目潰しへの未練がまだ残っていた為に同室くんが誕生したのはまた別のお話です。長髪なのは初めから決まっていて、何故かと言うと作るときに真っ先にイメージしたのが『魔界戦記ディスガイア』の僧侶(女)だったからです。ディスガイアの一般悪魔の中で一番好きなキャラクターです。ただ、そうしてしまうと神々しくなってしまうと言う欠点があったため無しになりました。
名が体を表す訳では無いですが、マスクマンは置いて行かれてほしいなと思ってます。何に置いて行かれるのかと聞かれると言い淀んでしまいますが、全てに置いて行かれてほしいです。キリストより先に生まれ死んでしまったが為に洗礼を受けられず天国へと行けず煉獄に留まるしかないウェルギリウスのように。いま思うと聖人の名を持っているのに天国へは行けないって皮肉ですね…。ごめんよマスクマン。
これは朗報(?)なんですが、死んだり消えたりが主流の私の錬成ですが、マスクマンはどんなことがあっても死なないです。不老不死では無いのでやがてはそうなるかもしれませんが、現状死んだり消えたりが思い浮かばないので。なので彼は見送り続けます、友人が去っていく姿を。
属性は無/水属性。無は闇。