報われる日は来るか。

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20代後半。

上場済みITベンチャーにて新規プロダクトをPMとして開発中。

新卒で大手外資IT企業に入社して、今の環境に飛び込んだ。

絶望的な話だが、3年近くかけてもプロダクトをリリースできない。

当初は全社CTOと事業責任者が話し合い、1年くらいでリリースできるだろうというざっくりとした試算のもと、プロジェクトがスタートした。

しかし実装するエンジニアが工数を見積もったところ、10年近くかかることが判明した。

自分はそのタイミングから火消しというミッションを担って参画したが、あまりにも絶望的な状況すぎて、笑ってしまったことを覚えている。

それから必死にスコープを削り、エンジニアを大量採用し、詰まっていない仕様を急ピッチで詰め、プロジェクトをひたすら前に進めた。

bizdev的な人間もいなかったため、規約類の作成やインボイス発行フローの整備、経理との連携など、職務経歴書にはきっと書けないであろう業務にも着手した。弁護士や法務、経理にボコボコにされながら、なんとか前に進めてきた。

しかしずっとリリースできない。

予期せぬエラーやタスクが湧くように出てくる。

そして対処に想定より時間がかかる。

誰かのせいにしたいわけではない。

この修羅場から学べたこともあり、機会に感謝もしている。

ただちょっと、吐き出したくなってしまった。

自分の専門性や市場価値についても正直不安しかない。

領域問わずプロジェクトを前進させるために誰も手をつけない、誰も認識してないタスクを拾ってはなんとか前に進めてきた。

しかしそうしているうちに、自分は何屋なのかわからなくなった。

また、プロダクトビジョンの策定やユーザーリサーチなど、PdMの一般的な業務も取り組んだことがない。

Xでは専門性がないとキャリアが詰む、自分は何屋なのか説明できないといけない、プロダクトマネージャーの仕事はかくあるべき、という意見が頻繁に流れてくるが、見るだけで本当にキツい。

プロジェクトのためになるかどうかは考えず、仕事を選り好みして専門性を尖らせるのが正解だったのか?

もしそうなら、明瞭な役割分担が難しく、各自がオーナーシップを持って越境し合うことが求められる今の環境から、一刻も早く逃げ出したい。

と言いつつ、多分リリースまではいるし、リリース後も一定グロースさせた経験は積みたいので残るだろうけど。

自分のキャリア、すでに詰みかけてないだろうか。

毎日そんなことを考えている。