このひと、数年前にテレビで観たことがある。記事中に「2019年にも取材」とあるので、これを観たのかも知れない。この記事には食事のことしか書かれていないが、生活全般にわたってストイックだったのが深く印象付いて、あれから時折思い出しては色々考えていた。
この方は食事以外にもルールがきっちり決まっていて、確かモノもそんなに持っていないミニマリストだったような…随分シンプルな部屋の印象が残っている。生活は、朝早く起きてジム行って(早朝だと人が少ないから利用しやすいとかで)、仕事や勉強に時間の大半を費やして、食事は完全食、というルーチンだったと思う。でもコーヒーメーカーなんかはめちゃいいやつ買ってたような…そういう「自分がいいと思えるものには金をふんだんに使うけど、他は最小限にしたい」という生き方だったと記憶している。
以前番組を観た感じでは、その「他」に「他人」も入っているような気がして(そういう映像の造りだったかも知れないし、本当に本人がそう考えていたかは最早分からない)「自分以外を自分の思考の中に入れたくないタイプなのかも」と考えた。他人との付き合いって自分のペースだけで進むものではないから、嫌でも色々考えなければならない。そういうのを「人生に於いての無駄」と判じて、出来るだけ排除していこうとしているように見えた。
だから今回の記事にもあるが、結婚したってのは割と驚いた。「他」に属さない人間いたんだ?!っていう。そして結婚したことで生活のストイックさはどうなったんだろうか。完全食に関しては続けているようだけど、一緒に暮らしていく上で「これ無駄じゃないの」って感じることなんて沢山あると思うんだが…あ、結婚はしたけど一緒に暮らしてるとは限らないか。知り合いでも何でもないから訊けないが、一度聞いてみたい。ついでに下世話だが結婚相手からも話も聞いてみたい。何故結婚したのか、結婚は無駄じゃないのか、それとも多大なメリットがあるから多少のデメリットを受け入れたのか…うーん思考が捗る。
因みに完全食だけの生活で身体がどうなるか、ってのは自分はあまり気にしていない(ヤフコメには「まだ若いからいけてるんであって、歳行ったら無理」という論調だらけだったが)。世の中にはジャムパンだけしか食べてない人もいるらしいから、この人に合ってれば大丈夫なんじゃないかな。知らんけど。