今まで一度も誰かに訊いたことはないのだが、皆さんは布団に入ってから何してますか。
自分は子供の頃から、横になって目を閉じたらお話を考えている。ゆっくり何の気兼ねも無く作れるのはこの時間だけなので、寧ろ楽しみな時間だ。(ただ翌朝が出勤だとそこに至るまで本当にうだうだと「あ~~~仕事行きたくねえ~~~」とずっと零しているが…)
起きている時間でも、仕事帰りにお話を考えることもある。退勤中は自動で身体が動く上に出勤と違って考えることがあまり無いのと仕事からの解放感で、お話を作れるキャパが生み出されるのだろう。が、やはり眠る前の、全てをお話作りに傾けられる時間には敵わない。
お話を考えていると大体直ぐ眠ってしまうので、寝付きが悪い自分にはありがたい。たまに、昼寝や寝過ぎでなかなか眠れない時もあるにはあるが、その分長く作れるので寧ろラッキー。逆に全く考えられない時は精神的に落ち着かない時なので、自分を客観的に捉えられる機会にもなる。お話を考えようとしても思考が気がかり方面に直ぐ流れる為、「明日の仕事を気にしてるな」とか「今日あったミスに引っ掛かってるな」とか分かる。母が亡くなった時は何日も全く考えられなくなって、ようやく僅かに考えられるようになった時は「少し落ち着いたんだな」と判断できた。
考えたお話は何度も設定や状況を練り直して再現して、自分の好みにどんどん近付けていく。ぐふふ…いいぞいいぞ…とにやにやしながら眠る。どんだけにやにやしても誰も見ていないのも好都合だ。
惜しむらくは、それを表現する術がないということ。いや全くない訳ではないが、久しく吐き出しという名の創作をしていないのでストックはどんどん貯まる一方。ここしずみーのお陰で大分文章を書ける身体になってきたようだし、そろそろまた書き始めたいところだ。