書き物するときの辞典など

いさな
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公開:2024/11/13

以前、下記リンクのようなハッシュタグで遊んだことがある。詳細に、といっても基本的に旧ついったの文字数内に収めるように書いていたので、ほどほどって感じに。

質問のひとつを掘り下げて、辞書って楽しいよね~! の話がしたい。ので、します。当時の回答は以下の引用。ここで出してないものについても書くよ!

6.よく使う辞書や参考文献は? 

感情類語辞典(増補改訂版)/てにをは辞典/感情ことば選び辞典/漢字の使い分け辞典などはよく使う。感情類語辞典は増補改訂版を買い直すぐらい愛用している。てにをは辞典はとにかく用例が多くてありがたい。参考文献は必要になったら都度探す。買ったりもする。

この手の辞典で初めて買ったのは、『新版 言いえて妙な・・・・ことば選び辞典』/学習研究社。奥付の日付的に高校の頃、つまり小説をそれまでより多少本格的に書き始めた頃に買ったのだと思われる。これ、いまは「ことば選び辞典シリーズ」として様々な種類が出ている。私も持っている。フォーマットも基本的に『言いえて妙な』と変わっていないように見える。ちょっとしたコラムやカタカナ表現・英語表現などにも目が配られていて、一冊でかなりお役立ちだった。類語辞典のような使い方をしていた気がする。

先に「ことば選び辞典シリーズ」/学研プラスについて書いちゃおう! 各種コラボで表紙が違うバージョンや大きな字バージョンを除くと、全部で十一冊出ている。すごい。そのうち私が持っているのは六冊。

『感情ことば選び辞典』、『漢字の使い分け辞典』、『情景ことば選び辞典』は、比較的よく捲る。『難読漢字選び辞典』、『美しい日本語選び辞典』、『英語ことば選び辞典』は、いまのところ思ったよりうまく使えていない。『言いえて妙な』より、テーマを絞っているのと、一冊がそれほど高くないのでうっかり沢山買ってしまったところはある。掲載されている単語そのものを使う場合もあるけど、掲載されている意味をいい感じに文章化することのほうが多いかも。索引や付録を読むのも楽しい。

ことば繋がりでいくと外せないのが『てにをは辞典』/三省堂。単語の意味ではなく、語と語を結ぶ結合語をひたすら羅列していく辞典。何回もSNSでバズバズっているので中身を見かけた方もいるかもしれない。私の場合、書くのに詰まったとき開くことが多い。でも、ぱらぱらするだけでも楽しいので、意味なく開くときもある。文章表現そのものというより、あくまでも文例なので、そのまま使ってもアレンジしても構わないのがいいところ。

続いて三冊は同じフィルムアート社のものを。『感情類語辞典 増補改訂版』、『場面設定類語辞典』、『俳優・創作者のための動作表現類語辞典』。

一冊目は増補改訂版を買い直すくらい愛用している。ひとつの感情から起こる反応や外的なシグナル、内的な感覚などなどが書いてある。見開き一項目で視認性も良く、発展系、後退系として関連する項目のページ数があったり、書き手のためのヒントとしてミニコラムもついてくる。というより冒頭にすごく丁寧な指南も載っていて、とても勉強になる。元々アメリカで出版されたものだから、リアクション諸々が日本を舞台にした作品で参考にするには留意が必要な点はある。類書も一時期買い込んでいたのだけど、うまく使いこなせなくて友人にもらってもらった。

二冊目はその名の通りの内容。様々な場所で見えるもの、聞こえるもの、においなどについてリスト化されている。これも見開き一項目。正直そんなにうまく使えていない。でも読むのが好きで、手元に置いてある。

三冊目は、書き手というよりは俳優さんが主なターゲットなのだと思う。ただ、私は自分の文章に動きが少ないと思っているので、参考になればいいなと思って購入した。「愛する」動作表現に〝少しずつかじって食べる〟があるところなんか、ちょっといい。すごくいい。確かにそれって愛だもの。

実家にあったけど自分の本じゃなくて買い直した角川書店の二冊も、私にとっては辞典的なところがある。『空の名前 改訂新版』と『宙の名前 新装版』。どちらも読みは「そらのなまえ」。昼と夜の自然の写真が沢山掲載されている。だからどちらも写真集なのだけど、添えられている言葉もとても美しくて、写真と合わせて情景が浮かび上がってくる。情景描写がお上手でないので、せめての気持ちがある。インターネットでなんでもかんでもな時代ではあるし、恩恵にも預かっているけれど、やはり一冊にまとまっているのが落ち着く。

@sgmm
ここでは、いさな。 よそではスガミ、もしくはミッミ。 家族と二人暮らし。