お題募集箱では、「少しマイナーな本や図鑑、辞典」だったので、完全に沿ってはいないかも……! なんですが、辞典集めが趣味になりつつあるので、書いてみたいと思いました。せっかくなので写真と、公式サイトなどあればリンクも。※当方、二次創作CP小説を書くおたくです。過去にも似た記事を何回も書いている。好きなトピック!

◆てにをは辞典/三省堂
みんな大好き(だと思っている!) これはもう説明の必要がないかもしれない。なんどバズバズっているところを見たことか。
書き物するとき、文章に詰まったらとりあえず開くのが『てにをは辞典』だな〜。実際にはありふれた表現かもしれなくても、煮詰まったおつむからは出てこないことが多いので、本当に本当にお世話になっている。気がついたら外箱が行方不明になっていて、少々ぼろっちくなってしまっている。でもそれだけ使い込んでいるということ。書き物するひとにはマストでオススメしたい。
◆感情類語辞典 増補改定版/フィルムアート社
増補改訂前のものをまず使っていた。海外発の翻訳ものなので、世界観やキャラクターに合わせて自分で微調整する必要があると個人的には感じるが、こちらにもまた本当に本当にお世話になっている。コラムもいい。沢山シリーズが出ているが、基本の一冊はこれかな。他のものをいくつか買ってみたが、うまく使えなかったものは友人に譲ったりもした。
こちらもよくバズバズっている。それだけの内容は確実にある。特に私はカップリング小説でなんらかの関係性を主軸に書くので、とても参考にしている。
◆俳優・創作者のための動作表現類語辞典/フィルムアート社
動作の描写が単調になりがちなので買ってみた。読んでいるだけでも面白い。これも翻訳ものなので、先程の『感情類語辞典』同様、微調整は必要かもしれない。「愛する」動作表現に〝少しずつかじって食べる〟とあるのが、何度読んでももえもえになってしまう。それってたしかに愛のひとつだ。
◆宙の名前・空の名前/角川書店
新装版と改訂新版。それぞれ著者が異なっているが同じ使い方をしているのでまとめて。前者は天体、後者は天気・天候について、美しい写真と簡単な説明文で構成されている。情景描写が不得手なので、イメージを膨らませたいときによく参照する。タイトルを決めたりするときにもお世話になっている。インターネットでなんでも調べられる時代ではあるけれど、最近は生成AIの汚染がひどいので。

◆岩波国語辞典 第八版/岩波書店
そういえば本式の国語辞典を持っていなかったことに気づき、わりと最近入手した。岩波を選んだのは、なんだかんだ老舗の安心感があったから。(比較的リベラルな傾向を持つ人間だと思っているが、こういうところで保守的な面が出てくる。特に学術に関しては権威主義なのだろう。自覚しておかないとなあ) 中身の話を全然してないな。大きめの活字で読みやすく、項目の追加や語義の追加がなされているところがいい。用例と解説も、バランスは大事だけどあるほうがいい。
◆使い方の分かる類語例解辞典 新装版/小学館
ずっとネットの類語辞典を使っていたが、最近めっきり使いにくくなった。くわえて生成AIの汚染問題もあり、早めに一冊類語辞典も、と購入。【言葉の使い方、使い分けに重点を置いた唯一の類語辞典】と銘打つだけあって、たしかに使いやすい。類語対比表も便利。もっと使い込んでいけたら、細かな強弱が文章に出せるんじゃないかと思う。
◆句読点、記号・符号活用辞典。/小学館
その名の通りの辞典。帯には【夏目漱石からツイッターまで!!】とテンション高く書いてある。通話アプリで教えてもらった一冊。全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書でもある。記号などの読み方や、コード入力の仕方まで書いてあるので、うまく活用できたら最強になれるかもしれない。一度時間を取って通読したいなと思いつつ、ぱらぱらめくるだけで満足している。たのしい。

◆「ことば選び辞典」シリーズ/学研
あ、『色のことば選び辞典』を並べ忘れた。持ってます。とにかく小ぶりで、価格も控えめで、手に取りやすいシリーズ。あれこれのコンテンツとコラボして表紙のバージョン違いなども出している。とても羨ましい。書き物の真似事みたいなことを始めた時期に、おそらくこれらの辞書の前身となる『言いえて妙なことば選び辞典』を持っていた。いまも探せばどこかにあるはず。各巻付録も充実していて、自分に必要そうなものだけ揃えておしまいのはずだったが、気がついたらほぼ全部手元にある。不思議。熟語での掲載が多目なので、ひらかれた意味を文章に使うことも多い。よく使うのは『情景〜』かな。

(おっと! 同じものをもう一回撮影している!) さて、なんだかひとつのジャンルとして定着しつつあるコンセプト系辞典、イラストや写真が素敵なものも多いのだけど、私が求めているのは結局のところ信頼できる知識なので、なんでもかんでも買うことはない。かなり吟味して選ぶ。
◆様子を描くことばの辞典/ナツメ社
まずは国語辞典編纂者として高名な飯間浩明氏の手がけた辞典。「はじめに」とコラムのよさも決め手となって購入。収録されている語数は918。知っている言葉も知らない言葉もあった。添えられているイラストも大げさでなく、エモーショナルに振り過ぎでもなく、いい塩梅。
◆ささる引用フレーズ辞典/笠間書院
チェ槙をめちゃくちゃ書いてた時期にあったら最強になれたかもしれない辞典!!! いやこれは私にとっての需要でしかないのだが。うけが歩く引用人間だったのでね、はい。名フレーズを870以上収録。この辞典のいいところは、各フレーズに対し、【原文・原文の語・原題・タイトルの日本語訳・発表年または刊行年・内容の解説、作者の経歴など・日本語訳または現代語訳】まできちんと表記があることです。なんて素晴らしい。ただ名フレーズを書くだけではなく、原文や翻訳文にあたりたいときにちゃんとリーチできるようになっています。ぶっちゃけ雑なつくりが多い「偉人名言集」みたいなものに対して、この丁寧さ! 拍手喝采超最高。参考文献リストもしっかりある。完璧。
◆物語のある花図鑑/エクスナレッジ
お花に、あまり、くわしくない。かといっていきなり踏み込むには花や植物の世界はあまりにも広大。そんなときにネットの海で見かけたのが本書でした。書店で中身を確認して、即購入を決意。【明日誰かに話したくなる77の花の物語】と帯にあるように、物語と紐づけられた花の図鑑です。やわらかなイラストで描かれた花々の可憐さもさることながら、その花に関する物語だけでなく、花言葉や豆知識、実際の植生などについてもきちんと触れられているのがいい。また、【物語の中の◯◯】といったように、ちょっとした引用などもあります。こちらも原作者、翻訳者、作品名が記載されていて嬉しい。いい本だと思います。
◆美しい日本語の辞典/小学館
帯とコンセプトがな〜、ちょっとな〜、このご時世になんか、なんかあんま好かんなあ。というのが正直ある。【日本人として忘れてはいけないことば】という表現、2006年刊行時でも、ちょっとなんかあれじゃないですか? 私はなんかあんまり、そういう、こういう、自国をあげにあげる風潮があまり好きではないので、少なくとも2026年現在の日本社会においては。ゆえにむむむっとなったんですが、中身がね、わりとね、よくてね、負けてしまった。一番最近買った辞典です。買ってんじゃねえかっていうね。うーん。負けです。勝ち負けではないが。帯を捨てたら国旗損壊罪になるんだろうか。えっと、中身の話もしましょう。開きやすい製本で、文字も小さすぎず読みやすい。内容も、まあ、確かにこだわりがあって作られているだけあって、すこし古めの文学作品などで見かけるような語を収録しているのがいいと思います。自然に関する言葉も多数。これもいい。どんなタイトルで出ていたら私はわだかまりなかったんだろうかな。そんなことも考えてしまいますね。学研だって『美しい日本語選び辞典』出してるもんな。でも、なんか、なんか装丁とか総合的な雰囲気がこう、違うんです。カバー丸ごとよけちゃったら落ち着くかしら。
後半になるにつれ、なんだか文章が増えていきましたね。ていうか最後は辞典の話というかなんというか、もやもやの吐き出しになってしまいました。思ってたよりもやもやしてたんだな、私。いや、もやもやしないで生きるのが難しい時代と社会だからしゃあない! ざっと読み返したらバランス悪い構成になってしまったんで、最初のほうを書き足そうかとも考えたのですが、まあライブ感を楽しんでもらえたら……ということでひとつ。
世の中にはいろんなこだわりを持って文章を書く方が多いと思うのですが、私は自分の書き物が少しでもいい感じになるなら、辞典にはどんどん頼っていくタイプ。だっていい感じになりたい。あと、反映できるかどうかはさておき、調べ物もする。ここらへんについてはまた別記事で書けたら書きたいです。