ウェブサイトの広告あれこれ

sh0s4a
·
公開:2025/10/10

要約

  • 広告めっちゃ貼ってあるウェブサイトが多い

  • 運営費を稼ぐという名目は良いと思うが、それ以上の利益を得ようとしているのが透けて見えてしまう

  • UI で広告の見せ方を工夫することに心血を注ぐべき

ウェブサイトには必ず広告が・・・ある?

 なんかインターネットで気になることを調べると Wikipedia ではないページなどが多数検索結果にリストアップされ、それらのひとつをなんとなくタイトルの印象だけで開いたりすると「おう!お前また広告見にきたのか!好きだねぇ!お前こないだ Amazon とか楽天とかでこれ探してたろ!(いやそれもう買ったんだけど)ん?ん?こっちはどうだ?こっちは?」みたいなノリでバババッと(あるいは画面全体に)広告が出てきたりして、あれ俺何を調べたかったんだっけ、みたいになることがしょっちゅうありませんか、俺はある。

 筆者も Web エンジニアリング業界の末席を汚す人間として「まぁ広告がないとサイトの運営費とか賄えないよなぁ」などとはチラッと思うんですが、それにしたってこんなにババーンと出す必要あるか?というぐらいの勢いで出してるところもありますよね。

 んでまあそういうドドバーンと出てくる広告がどうしても嫌いで無理で死ぬという場合はアドブロックなどをやっていくようになると思うのですが、アドブロックもそれはそれでフリーライド感があるぞ的な指摘もあったりして、なかなかしょっぱいことになっていたりします。

ぶっちゃけ Ad 経由で買ったことは(数えるほどしか)ない

 とはいえ、広告の仕組みを知っていれば知っているで「これ経由でこれを買ったりあれを契約したりするとサイトの運営者に広告料が入るな」みたいなのは解るわけで、たまにあえて Ad 経由で何かを買ったり契約したりするなどといったこともあったりはします(書いてる人が知り合いだったりとか)。

 自分が欲しいものを Ad 経由で買ったりするぶんには、自分は想定価格で商品が買ったりできるので良いし、サイト管理者にもインセンティブが発生するし、広告元の企業も売り上げが立つので嬉しいし、三方良しと言えます。

 が、いまひとつそういう機運にならんのはなぜか、それはある程度、人は「自分が欲しいものは、自分が欲しいタイミングで、自分から調べて買う」からなんだと思うんですね。ましてや別な目的で訪れたウェブサイトが広告まみれだと、そういう気持ちに水を差されたように考えてしまうというのも、解らない話ではない。

広告は全て悪か

 広告の良し悪しを論じようとすると、どうしても個々の事象によってばらつきが出てしまうのは致し方ないのかなと思います。

 ニコニコ動画の「関連商品」や、デイリーポータル Z・オモコロなどの PR 記事は、数少ない「良い見せ方をしている広告」の例だと思うのですが、要は、

  • 一口に広告と言っても見せ方や切り口が色々ある

    • 媒体もいろいろある

  • そういうのをすべてひっくるめて空間やコンテンツとして提示するというのも広告のおもしろい点のひとつ

  • そういうのがなくて、なんの文脈もつながってない、単なる紹介みたいなのばっかりだと萎えるし、見ない

 みたいなことなのかなと。まぁそんなに面白い広告ばっかりじゃないのはしょうがないか、そんなもんでしょ、とも思いますが・・・。

 ただ「本来のコンテンツは実は面白かったりするのに、広告がクソすぎて離脱」みたいなのもなくはなく、単なるコスト管理だけではなく、リスクとしても考えるべきなんじゃないだろうか、ってのはあるんじゃないかと思う。うわっ・・・私のサイト、広告貼り過ぎ・・・?みたいなのですよ。多分ね。

運営費を稼ぐ手段としての広告

 「サイトの閲覧数(=コンバージョン率)が増えるに従って運営費(ものすごく厳密にはトラフィック利用料・ストレージ利用料など)もかかるし収益が必要」みたいな理屈で考えると、ウェブサイトに広告が載っていて、それが「運営費を稼ぐ手段」であるというのは、一聴すると理にかなっている仕組みなのかなと思ったりもします。

 しますが、ベタベタ広告を貼って運営費以外の利益もやっていくぞ、的なスタンスのウェブサイトも多く、なんかそのへんなんとかならんのか、と思ったりもなくはないですね。まあそういうサイトはじきにアクセスしなくなったりもするわけですが。

あってもいいが見せ方にこだわるべき

 ニコ動やリポ Z 、オモコロなどの例からもわかるように「コンテンツと渾然一体感があると(記事体)広告はめちゃくちゃフィットする(し、たぶんコンバージョン率も良い)」んじゃないかというのはあって、それはある意味ウェブ広告の理想なのかなと思います。

 その理想を限りなく求めればきっと「良い見せ方」はできるはずで、自分もそうですが、安易に広告を貼るのではなく、考え抜いて作るべきなのかなと思ったりします。「とりあえず広告貼る」でコンバージョン率が高くないというのは、まぁ、そりゃあね。

 逆にそのへんがおざなりだと、広告を貼る事自体がリスクにもなりえて、コストどころの話じゃねぇみたいなことになったりしがちなんじゃないかと思います。

 あと、いち閲覧者として出来るのは、なるべくそういう「良い見せ方をしているサイト」の記事やコンバージョン率を上げて、そうじゃないサイトはさっさと離脱することぐらいなのかな、と考えたところで、今回は一旦筆を置きます。

 ※ イラストは全部 Microsoft Copilot 大先生による