日本商工会議所の小林会頭は行った5月9日の会見が「異例の“トヨタ批判”」と言われて記事になっているが、異例でもなんでもなく「トヨタが自社利益のために下請けを搾取してきたことを改善してない」ということを示しただけのこと。
本来はマスコミが指摘しないといけない内容であると思うが、スポンサーであるトヨタに支配されているため、5兆円企業だともてはやすだけで、そのほかのことは伝えようとしないことが問題。
またトヨタに限らず業界の悪習慣で、下請けは毎年値下げを命令することで「仕事がないよりマシ」という異常な感覚だったり、トヨタだけ別の価格表(通常より赤字になる金額)がある企業など、歪な状態になっている。このままだとトヨタのような企業につぶされる中小企業が増えるだけだろう。
ちょっと古い記事だが、そもそもトヨタ内でこの手の議論をしてもまともに解決できないし、下請け企業に調査しても後から報復されることを恐れてまともに回答が集まるわけがない。
もし「毎年同じことやってるから値下げ」というのであれば、「毎年同じことしか言えないのだからトヨタは従業員の給料を下げろ」という理論にならないとおかしい。