自分は7年ほど受託のWebサイト制作(フロントエンド)をやっていました。
前職はデザインが強い会社で、デザインを学生時代に学んだ優秀なデザイナさんがたくさんいました。
その環境で長く働くと、目が肥えてきます。
目が肥えてくると、もっといいUIがあるのでは?こうしたらいいのでは?という意見もわいてくるものです。
しかし、受託制作は納期がタイトです。デザインについて議論したりよりよいものを作る工数があまり多くはありませんでした。
よりよいものを目指したくてもそれを実行に移すことができずフラストレーションがたまる一方でした。
そんな中、運良くアプリケーション開発に手を伸ばすことになり、よりよいUIを自分で追い求められるようになりました。
そこで出会った言葉がアクセシビリティです。(どこで出会ったかはすみません。あまり記憶がないですが、何かのウェビナーだったと思います。)
当時コーディング規約を作ったり新人教育をしたりしていた自分はマークアップにそこそこ自信がありました。
ところがいざアクセシビリティを学んでみるとどうでしょう。全然できてなくね?こんなもんでドヤってたのかとショックを受けました。
井の中の蛙大海を知らずという言葉がありますが、自分はまさにその井の中の蛙でした。
もともとUIをよりよくするということに関心があったことが根っこにあり、そのよりよいUIへの道筋となるものが自分にとってはアクセシビリティでした。
つまり、僕がアクセシビリティをやる理由には「よりよいUIをつくりたい」という願望が根幹にあります。
アクセシビリティをやっていきたいから
競合に対して優位にたちたいから
やらなきゃいけないから
などアクセシビリティを高める活動を行う理由はいくつもあると思いますが、僕の中では、
よりよいUIをつくりたい。
よりよいUIとは特定の誰かにとってだけいいものではなく、誰が使ってもいいものだ。
という考えがあり、アクセシビリティの向上に取り組んでいます。
なので、マークアップが正しいから、や、一般的にこれがいいと言われているから、で思考停止せず、自分が実際にいろんな支援技術を実際につかってみて、少なくとも今は「正しい」けれど「適切」とは思えない実装はやらなかったりしています。
そんな感じで、いいUIを作りたいなら、フロントエンドをやりたいならアクセシビリティを大切にしようね学ぼうね という走り書きでした。