宇多田ヒカルの初ベストアルバムが出た。宇多田さんとの出会いを語りたい。
初めての宇多田ヒカルは、車の中だった。ラジオ番組のパワープレイとして流れてきた曲に「あれ?MISIAの新曲かな?」と思いながら聴いていた。のちに宇多田ヒカルという新人だと知るんだけど、そのときはなぜか「Automatic」ではなく「Time Will Tell」がパワープレイされていた。両A面扱いなのでおかしくはないんだけどね。
デビュー時はワイドショーで、「謎の帰国子女の新人アーだ!しかも日本デビューの前にアメリカで全曲英語歌詞のアルバムを出しているらしいぞ!すごいね!」みたいな感じで騒がれていて、とにかくセンセーショナルだった記憶。でもそのころの日本は女性歌手全盛期みたいなところもあったので、それに乗っかった感じになっていたな。
アルバム『First Love』がリリースされたときは宇多田難民が多かった。どこに行っても売り切れているのだ。当時は今ほどネットショッピングは盛んではなかったのでみんな店頭で買うし、もちろんサブスクなんて無かったから、音楽を聴くにはCDを買うかレンタルしかない。CD売上も有名どころがリリースするとミリオンを叩き出すのが当たり前だった時代。それに加え、ワイドショー効果もあってまさに売れる絶好のタイミングだったんだと思う。
と、いろんなことが重なって、結果800万枚の出荷数をほこるアルバムとなったんだね。あれから25年。自分はファンガチ勢ではないはずなのに、気がつけばアルバムリリースをチェックしていて買っていた。やっぱ好きだ。