幼くして甥っ子や姪っ子ができたため、それまで自分がチヤホヤされていたのに、そっちに大人が行ってしまって嫉妬心が芽生え、甥っ子らを避けてしまうようになった。
それがずっと続いていて、嫉妬から苦手意識に移行した心理になり、ほんとうに彼らと今まで会話したことがほぼ無い。家族の集まりや法事があったときもだ。彼らもそんな自分を察してか、話しかけてはこない。
大人げないとわかっていても、今さら話しかけたりするのも不自然で恥ずかしく、でもこれまで何もしてあげてこなかった年上としての不甲斐なさを感じたりもして、ときどき情けない自分に死にたくなるときがある。
彼らも家族ができ、大人として事務的な会話くらいはするようになったけども、それも数年に一度あるかないか程度で、やはり自分が作ってしまった壁はそう簡単は壊れない。たぶん死ぬまでこのままなんだろうな。