短歌20240114

sheepyo
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透明な町に生まれたざらざらの子どもは恋の歌を聴かない

痣の残るあなたの肌が露わになり女神が生きていることを知る

孤児たちを大人になればなんと呼ぶあなたはどんな言葉を選ぶ

つぶやきの群れを何度も読み込んだ眠れない深夜誰か起きてて

愛や恋の詩を強請った君たちがどうにか死んでくれないかなって

寂しさを編み込んだ詩は消えていきやがてわたしは廃墟になるの

砂利道も裸足で駆けていけるでしょう君の家には風呂があるから

君の血を見たいのではなく傷つけるつもりもなくて殺したいだけ

ぼくのために放たれた声はないのだと汽水域から君は生まれた