"デザイン"に興味を持ったのは何故か

shhh
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以前、「"デザイン"に興味を持った理由はなんですか?」という質問を受けた。

その時は「通ってた学校にデザイン科があったから…意識する機会が多かったのだ」と思った。…と言っても、デザイン科の制作物を見る機会は文化祭くらいで、そんなに多くなかった。専門授業をするための教室は別だし、そもそもファッションデザイン科であってグラフィックデザイン科ではない。

私は違う科の生徒だけど、チャンスがあればデザイン科の先生に話を聞きに行きたいと思っていた。だから、「高校時点で興味があった」のは間違いではない。だけど、本当はもっと前から興味があった気がしてずっと考えてた。

思い返すと、小学生の頃にはイラストが好きだった。

姉の描いたイラストや、姉の友人が描いたイラストを見ているのが好きだった。でもこれはデザインという視点ではなくて、単純にイラストが好きだったんだよな。たぶん。

んで次。絵を描くタイプのオタクだからかなーと思った。

二次創作をするような人たちと接していると、みんな当然のように「装丁は…」とか「印刷が…」とかって話してるし。

そうなると、やっぱり高校の頃に戻ってくる。私が初めてファンアートを描いたのは高校の頃だ。二次創作する側に足を踏み入れたのも高校生。

そうか…。じゃあ最初に思った事はあながち間違いじゃなかったのかな。と、電車に揺られながら考えていた。

…あ、コレだ。間違いない。最近は電車も車も乗る機会が減ったので気付かなかった。私がデザインに興味を持ったのは「乗り物酔いするから」だ。つまり、やっぱり高校よりずっと前からだ。

私はひどく乗り物に酔いやすい。エレベーターですら酔う事がある。車で携帯を見ればすぐに酔う。酔ったら最後、シャワーを浴びるかひと眠りしないと一日ずっと気持ち悪い。それは電車でも変わらない。だから、多くの人のようにスマホで時間をつぶせない。そうなったとき、意識を持っていける先と言えば過ぎ行く看板や広告だった。

毎日同じ電車に乗るようになると、毎日同じ広告を見るようになった。最初は素直に広告として見ていたと思うけれど、流石に毎日毎日ヒマをつぶせる程の情報量はない。そこで見るようになったのがデザインだった。

「写真が大きい。」「文字がちいさい」「なんでこの色なのかな」「なんでこの文字なんだろう」「あ、ここちょっとボンヤリさせてる」とかなんとか。

酔わない為の努力が、いつの間にか好きな事になっていたんだな。

なるほどね。スッキリした。