管理職の「か」の字を齧る

しきこ
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公開:2025/4/29

この春から、職場でチームリーダー的な役割を担っている。

自分としては完全に「行きがかり上」の任命だし、会社としてオフィシャルな肩書も据え置きで、名刺上は平社員のままだ。

「この班は全員平社員だけど、誰か取りまとめる人が要るから”チームリーダー”を決めてください」と言われたのだ。

私以外のメンバーはベテラン男性社員2人と、20代後半の男性社員3人。

ベテランの2人は既に充分、会社に貢献を果たしているし、心身ともに「しんどい」ことを、私はずっと一緒に働いてきて目の当たりにしている。

それであれば私が引き受けるのが、組織において自分として、一番貢献できる形なのかなぁ、と考え、拝命した次第だ。

3月に「自分のファンミーティング」を開き、物怖じしなくなっていたのも大きい。


そのようにして今月、「はじめの一ヶ月」をやってみたのだが、まぁやることが多い。

私の職場は「名古屋支社」の建屋にあるのだが、この春の組織改変で、私たちのチームは「関西支社」に属する一チーム=「分室」になった。関西にいる課長と係長が、私の上司になる。

本社から関西支社に降りてきた情報が私に伝えられ、私がチームメンバーに展開する。

チームメンバーの「やらかし」があれば、関西支社に一報を入れた後、本人に詳細と経緯を訊き、フォローしてくれた他拠点のメンバーに電話で謝り、あちらの視点からの情報を収集し、全容を把握した上で整理、文章化し、改めて関西支社にエスカレーションする。

月の終わりには売上実績と月次報告、勤怠の締め作業がある。メンバーが漏れなく入力しているか、入力内容にエラーはないかチェックする。

これまで通り、通常の顧客対応や、自分の「やらかし」の後始末作業も並行して行っている。

やることが多い。何が何だか訳がわからないまま、あっという間に1ヶ月が飛び去っていった。

時間の使い方も相変わらず下手なままで、残業と休日出勤が”えらいこと”になった。


とはいえ、「私が”リーダー”をやるとこんな感じなんだな」という”像”も掴めてきた。

普段は明るく軽口を叩いてチームメンバーの笑いを誘う。「有事」の際も、空気を重くしすぎずに済んでいる。

普段から他拠点のメンバーに、愛嬌を振りまきつつ業務上の質問をしまくっていたよしみで、「やらかし」対応が必要になった際も、登場人物の大半が既知の相手で、不必要に低姿勢になることなく話に入れる。

自分が「チャーム(魅力)」でどうにかするタイプの”リーダー”になるのは、自分では意外だった(周りから見たら「そりゃそうなるでしょ」なのかもしれないが)。

生来の、支配的だったり攻撃的だったりする素質を、どうにかなだめて折り合いをつける方法がわかってきたところでの今回の任命だったので、タイミングとしても良かったのかもしれない。


ひとまず今期(上期/下期)やってみて「やれそうだね」となったら来期から肩書きが付くかもしれないし、「ダメだったね!」となったら普通の平社員に戻るだけだ。

ひとまず、ひとまずやってみる。やってみることしかできない。

@shikiko
夜中に書く寝言のような文章、もっぱら衣食住の衣のこと