今日が3回目。うち初回と今回は雨の日だった。スニーカーは撥水がもう取れていて雨水が染み込み放題になっている。つま先が濡れて気持ち悪い。この濡れた状態でスリッパを履くのは、かなり抵抗感がある。
移動の用事があったので、キャリーケースを引っ張っていく。ガラガラガラガラ、すさまじく大きい音が響いて、おもわず身体にグッと力がはいる。
カウンセリングでいろいろ話していて、どうやら自分は1人になるのにめちゃくちゃ弱いのではないか、ということがわかってきた。なんとなくそんな気はしていたけれど。
あとは、大学の頃から続く人間不信とか完璧主義とかは、コロナで家に籠るようになったのが割とでかい原因なんではないか、ということもうっすらとみえてくる。
カウンセラーから、希死念慮がずっと続くのはやはり心配なので、精神科にかかることをおすすめします、と言われて、提携しているクリニックの名前を教えてもらった。(後日このクリニックに電話をかけまくるものの、全然予約が取れず別の病院に行くことになる)
カウンセリングルームを出ると、風が強い。帽子もコートもふっ飛んでいきそうになる。雨も吹きつけているけど、もう傘はあきらめた。キャリーケースはガラガラ音を立てるだけでちっともうまく動いてくれない。
自分のこの状態は、病気なんだろうか。病気なら、休んだり職を変えたりしても許されるだろうか。ビョッ、と目から涙が飛び出た。自分の思考のどのあたりからボタンのかけ違いがはじまっているのか、わからない。吹っ飛ばされないようにコートの前をかき合わせ、キャリーのハンドルをぎゅ、と握りしめる。
ひとまず移動だ。行った先では何かが変わるかもしれない。