インフルエンザでも、胃腸炎でもなく、コロナだった。熱の上がり方も症状の感じも、たしかに経験したことのない違和感のあるものだったけれど、こういうコロナもあるのかと納得。
味はめちゃくちゃする。五感はなんなら冴えてる。ただ熱があって、頭と喉が痛くて、なんとなくだるい。そういうタイプのコロナだった。
とはいえ、病院を受診した今日にはとっくに熱が下がってしまっていて、36度台にまで解熱している。人間の治癒力とはすさまじい。
昨日は食べても消化できなくてトイレにこもっていたりもしたのに、今日になったらなんでも食べれちゃうんだからすごい。だって今日、うな丼と味噌ラーメンとドーナツ3つ吸い込んだよ、わたしの胃。どうなってん。
健康になるには、とにかく食べることだなって本当に思う。食べられなくなったことで、一気に体力が減って生きられなくなった人を最近まで見ていたからなおさら。
ところで、一応コロナになった話を伝えなければと家族に連絡をとったところ、母も体調不良で今日病院に行ったらしく、祖母も微熱が続いていて体調が芳しくないらしい。
11月と12月に無理をしすぎた我々家族の限界が、ここにきて表れたということだろう。なかでも一番ストレスの少なかったはずであろうわたしが一番の高熱を出しているのだから恥ずかしい話ではある。
体力的な話もそうだが、精神的な無理も続けると、きちんと身体に出てしまう。身体が動かなければやりたいこともやりたくないことも、やれることもやれないことも、そもそもなにも選ぶことすらできない。ただ、生きているだけの人間ができあがるだけだ。
「健康第一」だなんて言葉、ずっとありきたりだと思ってきていた。実際、今でもありきたりだとは思う。
それでも、健康であること以上に素晴らしいことはないし、健康であれば一定しあわせではいられるらしいとも思う。
生きていれば大変なことは山積みだけれども、せめて健康で、よく眠って、よく食べて、そのうえでたくさん笑っていられたら、それは花丸満点のしあわせなのだ。
最近、常々そんなことを思う。歳なのかしらね……。