最近の目下の悩みは、東京のことをほとんど知らない、ということである。東京旅行で遊びにきてくれた友人に対して、できる案内の幅があまりに少ないのだ。
「東京観光」ってどこに行くのが一般的なのだろうか。
基本的には、わたしの場合、カフェ巡りや古着屋さん、雑貨屋さんなんかが好きな友人を案内することが多いので、案内する場所の候補として、蔵前・上野〜谷根千・八重洲・銀座・渋谷・新宿・三軒茶屋・下北沢・代官山・吉祥寺あたりを選ぶ。
ただ、これらは3〜4日ほどあれば十分回れたりするため、複数回東京を訪れてくれた友人を次に案内するならどこかと頭を悩ませているのだ。
わたしの手札に残っているのは、自由が丘・高円寺〜国分寺・清澄白河・北千住。あとは横浜とかの飛び道具である。ごく少ない。
加えて、東京観光の基本って買い物か飲食なのであんまりバリエーションがないのも悩みの種だ。人間の胃の容量には限りがあるし、お財布にも限界がある。買ったり食べたりする以外の選択肢も、できれば持っておきたいところだ。
そんなわけで、東京観光上手になりたいわたしは、本来観光誌であるはずの『地球の歩き方 23区』『地球の歩き方 多摩地域』を購入した。本誌を開いてみると、そこにはたしかに、まったく知らない東京があったりして驚いたものだ。
旅ばかりしているのはいいけれど、東京を訪ねてきてくれた人に、東京を伝道できる人間にもなりたいと切に願う最近。東京マスターへの道は、明らかに長い。