今、夢を二つほど叶えている最中にいる。
一つは、昔から携わりたかったメディアの編集のお仕事で、ざっと4〜5年前くらいから「いつか関わりたいな」と思っていたのだが、最近になって縁ができて、少しだが関わらせてもらえるようになってきた。
もう一つは、ちょっとやんわりすら書けないのだが、執筆系のお仕事だ。こちらは7〜8年前からお世話になっている方に声をかけてもらってはじまったもので、これまでの仕事で五本の指に入るほどには大きなものになるだろう。
いずれも、これまでの人生を淡々と歩んでいたから実現できたと言うほかないような状況で、再現性なんてものが存在しない。
簡単にいえば、運とか縁とかの類なので、辞めないで書き続けていてよかったという一言に尽きる。根本的には周囲の環境に感謝するのみだが、多少はがんばったであろう自分自身にもささやかな労いを。
ここまで約7年間、ひたすらに書いてきた。それが形になって、世に放たれ、ある意味信頼とかそういったものをつくってこれたのだと思っている。
だけれども、最近のわたしはちょっと新しい夢を抱き始めている。それはまあ、「書く」という領域ではあるものの、これまでのインタビューとか取材からは逸脱しつつあるもので、個人的には「なにから始めよう?」状態でもあって。
今までに据えてきた夢とは、規模とか形が異なるので、結構戸惑っているような現在だ。
しかも、これまでわたしが叶えてきた夢に再現性がないのであれば、今回抱きはじめた夢にもまた、叶えるための道筋なんてものは存在しないのではないかと考えてしまったり。ああ、なんて厄介。
だからって諦めるわけないので、なんとかして具現化する方法を模索してやるわとは思っている最近なのだけれどもね。
はて、夢って叶うものなんでしたっけ、と過去の自分に問いたいわたしがいるのも事実なのである。
捨て身でなんでもできていた駆け出しの頃と比べると、無駄な思考の数が増えたなあと思い辟易とはするが、どっちにしても亥年の獅子座。決めたら突っ走るので、どうぞ気の済むまで悩んでくだされと思う、もう一人の自分が佇んでいるのであった。