感性のきろく

曖昧
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 パーティーの時などに飾られる様な金色のモールを短く切った飾りが幾つも入った自販機を見かけた。毎週のように通る道にある自販機だったが一体いつからだったのだろう。クリスマスとかハロウィンっぽいな、何故こんな桜の時期にと思いながら写真を撮った

いつ見返すのかも分からないような写真を撮るのが好きだ。これは感性の記録だから。ふと見返した写真フォルダから記憶を辿るのもいい。スクロールするほど「私ってこうなんだな」と感じる瞬間がいいなと思う。

桜が咲き始めた頃、雨が降った。風もあったように思う。私はビニール傘を差していて、目的地で傘をすぼめようと見ると花びらがちらちらと張り付いていた。雨で桜が散ってしまう心配しかしていなかったので思いがけない発見だった、雨の日の桜もいいな。撮るのをすっかり忘れていて惜しいことをした。来年の楽しみが増えたね。

 なんかいいな、だけを頼りに撮った写真を入れているフォルダがある。深く考え始めると詳細まできっちり決めなくては気がすまなくなってしまうためこれくらい緩い方が気が楽でいい。色褪せて黒字しか読めない駐車場案内の看板、初雪、柵に貼られたおまけシール。どれも別に必要って訳では無いけど私を形取る部分にあるもの達だ。見返しながら自分でそれを感じ取れることが嬉しい。

色々と忘れるのが心配でよく写真を撮るから、その分頻繁に整理もする。その度にこの写真いいな、と感じられる。私は写真に詳しくはないけれど、こういった楽しみ方ができるのって素敵だなと思った。

@shinono
書きたいし描きたい