夜明け前に起きる。日課ではない。幹線道路を走る車が走る音と、家電の音、自分の音だけが響くしずかな時間。薄暗がりの中で、考えごとをしているようで、ぼーっと妄想を巡らせるしずかな時間。電子タバコのヴァイヴレィションで、少しだけ素に戻る。朝日がシルエットの輪郭を濃くしていく。自分の穏やかな時間と対を成す誰かの時間を考えながら、布団に戻る。続きはまた、次の夜明け前に。shin-ichi