おれは、たまらなくなる、

shinukaihi
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李徴、わたしにもたまらなくなることあったんだ。中学の時、いじめられたことがある。それから学校に行けなくなった。家で、独りきりで、ただただいじめっ子のことを憎んでいた。苦しかったトラウマのワンシーンが脳裏に浮かべば、私はいてもたってもいられなくなった。わたしは、たまらなくなった。憎んだ人のことを殺すことを毎晩のように考えた。きっと殺せないこともわかっていた。そしたら、私はどうなるのだろう、もっというと、私の気持ちはどうなるのであろう、そんな思いが駆け巡った。殺せないなら、私が死んだ方が早いと思った。この最悪な気持ちを感じ、思っている間に死のうと思った。だが、できなかった。できなかったから、この文章を書いている。死ななくてよかった、そう思うが、過去の自分のことを考えるとわたしは、たまらなくなる、そう、たまらなくなるのは今もだ。だが、明らかに違うのだ、過去のわたしは殺したいと思っていたけれど、そんな過去のわたしを今の私は抱きしめたくてたまらないのだ。全部上手くいくから安心しろ。死ぬな。

@shinukaihi
今日も今日とて死ぬ回避