いつものカウンセリングの部屋。相談室。ざっと二畳くらい。そこで話す。友達関係のことや精神状態のことや家のこと、色々あるけど、それは全部あったこと。現在から、近くても遠くても過去のことだ。今日、その相談室で先生に「次回はこれからのことを話しましょう」と、宣言された。それもそのはず、私はもうすぐカウンセリングを卒業する。いや、学校を卒業するから、カウンセリングを卒業しざるを得ない。正直に言うと、私は卒業したくない。ずっとこのまま色んな大人に守られていたい。その一方で、「卒業」というゴールがないと、頑張れなかった自分もいる。次回、これからのことを話すことを宣言されたけど、今日話したのは3年間の振り返りだった。だんだんと終わりとやらは近づいてくる。というか、私たちが進んでいる。先生が言う。「もう終わりが見えてきたね。」光り輝いていたのは先生のネックレスだけではない。