【元ネタ】ブレイキングバッド
【CLASS】キャスター
【マスター】藤丸立香
【真名】???→ウォルター・ホワイト
【性別】男
【身長・体重】180 cm・78 kg
【容姿】50代・白人男性 (第一再臨:髪の毛がある時、第二再臨:丸坊主になる、第三再臨:黒いハットとサングラスをかける)
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:EX 幸運:EX 宝具:EX
【クラス別スキル】
・陣地作成(化学)
・道具作成
魔力を帯びた器具を作成できる
【保有スキル】
・戦闘続行(EX):
・黄金律:
・日常に潜む者:
・病魔(A):
【宝具】
『我が身、悪に堕ちようと(ブレイキング・バッド)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
生前のキャスターが関与した犯罪を再現する宝具。ブレイキング・バッド=悪に堕ちるという、まさにキャスターが歩んだ人生の象徴である。
様々な化学薬品や器具はもちろん、生前のパートナーであったジェシー・ピンクマン、愛車のポンティアック・アズテックや、麻薬生成に使用したRV車の召喚、さらにはドル札の生成まで可能。
(なお、ジェシーは「Yo,ホワイト先生。俺が宝具の一部ってどういうことだよ、ビッチ!俺たち、対等なパートナーだろ、おい?」とご立腹の模様)
また、サーヴァント化に際してグスタボ・フリングやソウル・グッドマンといったかつての共犯者たちに関しては、召喚こそできないが彼らのノウハウも使用可能となっている。(他にも、聖杯戦争で使用する場面はほぼないが、妻スカイラーの経理スキルなども使用できる)
奥の手として、アルバカーキで発生した飛行機事故も再現可能であり、発動時は対城宝具に匹敵する破壊力を誇る。しかし魔力消費が激しいため、キャスターはこれを最後の手段として考えている。
『青き罪の結晶(ブルー・メス)』
キャスターを象徴する宝具。純度99.1%という驚異的な質のメタンフェタミンである。この宝具には、以下の2種類が存在する。
①「魔力によって」作られたブルー・メス
化学的な精製を経ずに、魔力からブルーメスを直接作り出す。通常の麻薬効果に加え、使用者を擬似的に使い魔にすることが可能となる。使い魔には、命令や魔力吸収が可能になる。一方で、込められた魔力が消えれば消失するほか、サーヴァントや魔術師には魔力で見抜かれる。
近現代での聖杯戦争の場合は、政治家や警察、企業経営者、マフィアなどを中心とした権力のある一般人に使用することで聖杯戦争を有利に進める。場合によっては、魔術師や一部の教会関係者さえも支配下に置くだろう。
②「魔力を使わずに」純然たる化学物質で作られたブルー・メス
魔力を使わずに、実際の原料から作り出す。ただの質の良い麻薬でしかないため、使用者を使い魔にすることは不可能。一方で、魔力切れによる消失のデメリットや、魔力を検知されることがない。
聖杯戦争中、キャスターはこの2つを効果的に使い分けることで「聖杯戦争に関係のない、一般人の起こしている麻薬犯罪」という隠れ蓑を作りながら、着実に自身の戦力(魔力・使い魔・資金・情報・ネットワークなど)を増やす戦略を取る。
【Weapon】
キャスターの武装は基本、宝具「我が身、悪に堕ちようと」の能力に由来している。
『銃』
生前にキャスターが使用していた拳銃を使用可能。スタームルガーLCRや、サコー M60などを使える。銃の扱いは一般人並み。
『化学薬品』
魔力を任意の化学薬品に変換する能力。早い話が化学限定のトレースオン。キャスターの化学知識と咄嗟の判断力、クソ度胸によって凶悪なスキルとなる。召喚時に温度や状態などはある程度操作が可能。(沸騰した水と赤リンを同時に召喚したりとか)
この能力で作った物質は微量とは言え魔力を帯びるため。サーヴァントや魔術師には見破られてしまう点には注意が必要。そのためキャスターは、実際の化学物質の調達を重視している。
(逆に、魔力を帯びる点を心理的なブラフとして使う場合もある。例えば、魔力で作ったリシンをあえて探知させ、本物のリシンを警戒対象から外すなど)
【解説】
2000年代のアメリカ、ニューメキシコ州を中心に君臨した麻薬王「ハイゼンベルグ」その人。真名、ウォルター・ホワイト。
外見は一般的な初老のアメリカ人であり、どこにでもいるような家族思いの男。神秘も薄く、直接的な戦闘力もほぼ皆無。さらには肺ガンに侵されており、正面戦闘では最弱の部類である。しかし侮るなかれ。一介の高校教師から麻薬王へと彼をのし上げたのは、彼のその知能であり、悪運であり、そして冷酷さなのだ。
宝具の影響から化学技術だけでなく、麻薬ビジネスや関連法律、その他犯罪のノウハウも豊富に持ち合わせている。(生前の共犯者から借り受けている形らしい)
そのため、特に近現代で開催される聖杯戦争の場合、現界して1週間もあれば麻薬帝国を築くことが可能である。それも自身の存在を他のマスターやサーヴァントから完全に隠匿しながら。神秘の薄さも、知名度の無さも、彼は全てを利用するだろう。そして気づけば盤面を支配し君臨している。そうした点で彼は「危険な」サーヴァントと言えよう。
キャスターで召喚された場合は、科学者としての性質がやや強く出るためか「アルバカーキのキャスター」と名乗ることも。アルターエゴクラスの適正もあり、その場合は血も涙もない犯罪者「ハイゼンベルグ」として現界する。
マスターが一般的な魔術師である場合、相性の良し悪しはかなり分かれる。(そもそも魔術師が彼を召喚するのかという問題はさておき)
科学者として、魔術という未知やそれを扱う魔術師には相応の敬意を表すため、第五次聖杯戦争のキャスター陣営のような決裂は基本起こらない。しかし一方で、大人しそうに見えてかなりプライドの高い性格のため、彼を怒らせると即座に契約破棄、あるいは機を伺っての裏切り&殺害ルートへと直行する。
彼の能力や才能、願いを理解した上で、互いに敬意を持ちながら連携できる者がマスターであることが望ましい。
彼の天敵は、ジェームズ・モリアーティとシャーロック・ホームズである。化学においては天才的なキャスターだが、犯罪やそれにまつわる推理については彼らに軍配が上がる。サーヴァントとの戦闘を避け、マスターを影から追い込むのが勝ち筋であるキャスターにとって、(特に犯罪に関わる部分で)自身を超える知能を持っているのが彼らには、勝ち目が一気に薄くなる。その他、軍師系のサーヴァントも苦手とする。
といっても、直接戦闘力の高い英雄型のサーヴァントの相手が得意かと言われれば、全くもってNOである。誰が相手でも楽には勝てないのがこのキャスターだ。生前も死後も、ウォルター・ホワイトの行く道は常に、自分より強大な相手との綱渡りのような戦いの連続である。