お見送りしてきた話

shira2
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公開:2025/11/15

2025年11月6日 9:41、うさぎが虹の橋を渡りました。10歳でした。

初七日を過ぎたので、気持ちの整理も兼ねて少しだけ記録に残しておこうと思う。

どこまでも可愛くて、強くて、最高に気高かった私の娘。うさぎという生き物の概念を変えてくれた素敵な子。

二日前くらいに、呼吸の調子がおかしいなと思ったんです。

いつもよりも荒くて、心配になって寝れなくて、一睡もしないまま仕事に行ったんだけど心配で早退してきちゃって。朝ごはんに口をつけていないからこれは本格的におかしいと思って、大葉とかパイナップルとか好きな食べ物を与えても反応しなくなってました。

寒いのかなとお湯をいれたペットボトルをタオルに包んでお腹のあたりに置いたけれど改善しない。小動物を飼っている友人が「10秒で動画を撮影すると呼吸数えやすいし、医者に報告もしやすいよ」と教えてくれたのでひとまず実践。

その時点で、10秒間に25回以上鼻が動いていました。

これダメなやつだ。慌てて動物病院へ行く用意をしたのだけど、移動もストレスになるので一旦電話で相談してみました。正直できることがあるかはわからないけど、可能であれば連れてきてほしいと言ってもらえたのでお言葉に甘えることに。

だいぶ苦しそうだね、と。

元々、麻痺症状が現れたときの診察で「いつか麻痺が横隔膜や心筋に到達してしまう」と聞いていたので、その時が来ちゃったんだと思いました。あとはもう、ゆっくりさせてあげてください。もし何か食べれるなら流動食を少しずつ与えてください。最後まで優しく、寄り添ってくれる先生でした。本当にありがとうございました。

家に帰ってからは、ずっとそばにいました。もし食べれたらと、買ってきたお菓子やフードを近くに置いたり、流動食を少しずつ与えてみたり。口は少し動くけれどあまり食べてはくれませんでした。

草食動物は24時間以上食べないと危険な状態になると聞いていたのでなんとか食べさせたかったんだけど、ダメで。しんどかったから友達と話していたんだけど、事情を知ってるからかすぐに流動食を送ってくれました。ありがてえ〜〜〜。

さすがに徹夜していたからか眠かったので、その日は少し寝ました。

起きて真っ先に様子を見たんだけど、昨日と変わらない。水分だけでも飲んでほしくて水のボトルを寄せても無反応。ひとまずTWにさせてもらえたので様子を見ながら仕事をしていたのですが、また少し呼吸の音が変わってさ。

たまにてんかんの痙攣を起こしていたのとはまた違う。仰け反るように体が震えて、声は出なくて、鼻だけじゃなく口で呼吸をして。さすがにわかっちゃったから、今までありがとう、気を付けていってらっしゃい。またねって伝えたら、全部止まった。

鼻が動いていなくても、お腹はゆっくり上下していたのを覚えてる。

ずっと可愛いね、大好きだよ、いい子だったね、頑張ったねって褒めて、撫でて、泣いてた。

その後はあっという間で。職場に休みの連絡をいれて、動物病院へ報告と葬儀の相談をして、体を冷やしてあげて。そうそう、教えてもらった葬儀屋さん、寄り添ってくれるいいところでした。

骨太で、ガタイも良くて、小動物用の骨壷に入らなくてちょっと大きめになっちゃったのが面白かったです。ふわふわのカバーをかけて一緒に帰ってきました。いつか永代供養するまでうちにいてね。