最近、愛用のあじさいハンドクリームが底をつきそうなことに薄々気づきつつある。去年、フォロワーさんからいただいたものだ。いい香りがして、ほどほどにベタベタせずサラサラで、とても使いやすかった。
そしてこのあじさいのハンドクリームのおかげで、わたしは自分の乾燥の状態をようやく認識することができた、と思う。そう、潤っている状態を知らなければそもそも乾燥していることがどういうことか分からない…考えれば当たり前のことだ。
ではどうして乾燥するのか…乾燥するということつまり水が減っている?そこでハタと気づいたーーそもそも、人間は大半の水で出来ているのではなかったか?と。
水は油と混ざらないので、水分を油でフタをして逃げないように…もしかして、気持ちいな〜だけで何となくやってた化粧水とか乳液とかのいわゆるスキンケアでしていることって、そういうことなのでは!?
雷が落ちた。
水と油は、この世の真理だったのだ。
というわけでようやく世の人の言う乾燥と保湿の仕組みに気づいてしまったわたしは、見事敬虔な信者となった。保湿をすればだいたい上手くいく。あんなにバチバチ10万ボルトだった静電気が最近控えめなのもきっと保湿のおかげだ。保湿を信じろ。もちもちになるのだポッター。
そんなことを考えながらあじさいハンドクリームの端っこを摘んでパタパタ振って(昔テレビで観た裏技というやつだ)最後の一滴までどうにか使い切ろうと抵抗しつつ、不可逆のわたしは新しいハンドクリームを探すのだろう。人である限りは。
(おわり)