5月8日 推しへの敬意が満ちる

詩走
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久々の雨にテレワークの私は手放しで喜んでいる、涼しい。

朝ご飯には、昨日ウキウキでGODIVAで買ってきた井上咲良さんプロデュースのあんみそショコラパンを。何を隠そう私は井上咲良さんのにわかファンなのである。YouTubeの本屋さんを巡る企画をたまたま見て、チョイスする本のラインナップで親近感が湧くようになった。なかなか知的な惚れ方だと思う。彼女のインスタをすぐにフォローすると、フルマラソンを走るはNHK教養番組に出るわ料理本出すわとマルチすぎるご活躍。私たちを飽きさせない活動に画面越しに喜びながらも、無理せず全部楽しんでほしいなぁと切に願ってしまう。歳はあまり変わらないが、叔母のような気持ちを疑似体験させてもらっている。勝手に。

そんな推しが今度はパンを考案した、となれば食べないわけにはいかない。応援する人が考えたものを口に入れることができる、ってなかなかないことだなあと思いながら一口。GODIVAなだけあってただ甘いだけでないチョコはお菓子過ぎない味を演出しており、味噌のパワフルな塩味がぐっと後から効いている。小ぶりながらも充分満足できる。ただ3個セット売りしかなかったため、あと2個残っている。なぜ1個から売ってくれないのか、と思いしぶしぶ購入したが確かに1個でいいやとなりかねない味。いや、もっとポジティブに考えたい。井上咲良さんからの「みんなで分け合ってほしい!」というメッセージが販売形態に込められているのではないか…。推しのことを信じたいと願う気持ち、久しぶりに感じた。

仕事中気分転換に、と本棚にある千早茜さんの「ガーデン」を手に取る。ぱらぱらとめくっていると、解説は尾崎世界観さんが筆を執られていた。尾崎さんが属するクリープハイプは、私にとって大事なバンド。ラジオで曲をたまたま耳にした13年前からずっと聴いている。進化しても変わらずにそこで歌っていてくれている、という存在がどれだけ稀有で有難いことか。クリープハイプの歌詞に励まされたことは数えきれない。この本の解説文章もとんでもなかった。どうやったら文章に思っていることをこれだけ整えて表現することができるのだろうか。自分が日記や文章を書くようになって初めて読み返したので、その作品ともいえる美しく魅力的な文章に後からじわじわ衝撃を感じた。

私の推したちには何も悪いことが起きず、常に目覚めがよくあってほしい。あふれるパワーと才能で、私を彩ってほしい。