先日仕事ではじめて降り立つ駅へ向かった。小さいが山の麓にあり、風景も空気もまるで違うように感じる。
西口に向かう階段に、一昨年無くした傘のカバーと全く同じものが落ちていた。お客さん先に歩いて向かう途中信号待ちをしていると、大学の頃友人が乗っていた車が通りかかった。ドアが一個しかなく、背面にマンホールみたいな飾りがついている珍しい車だったためすぐにわかった。車で大学に来ていた友人に授業終わりよく乗せてもらってドライブをしたこと、道中心霊スポットでも行く?とビビらせてきたこと、鮮明に思い出した。
意外と知らないところに、想い出の破片が散らばっている。もっともっと、私の手の届かない場所までいってほしい。