冒険

gigi
·

『ボーはおそれている』『カラオケ行こ!』視聴。いずれも良かった。

前もブログに書いたかもしれないが、個人的な印象としてアリ・アスターは祈りの形に手を組む獣を美化せずちゃんと獣という部分にスポットを当てるので好きだ。そしてヘレディタリーからミッドサマーと今作が精神的には三部作らしいのだが、個人的には今作がもっとも好きだと思った。わかりやすく呪いであり、笑わずにはいられなかった。この作品に対する笑いは確かにコメディに対する笑いなんだけども、もっとメタ的で自嘲じみたものでもあったと思う。個人的であまりに深くてずっと「これエンタメにしていいの?!!マジで!?」と仰天しながらも夢中になった。レオン&コシーニャのエッセンスも浴びてほくほくである。

アリ・アスタープロデュースの『ドリーム・シナリオ』も非常に楽しみだ。タイムリーに見つけた『地球を守れ!』のリメイク製作に関する記事も読み、それぞれ続報を待つ。

そういえば『哀れなるものたち』ではパンフレットにヒグチユウコ先生の寄稿があったのだが、『ボーはおそれている』にもとても素敵な絵を寄稿していらっしゃった。興味のある方はぜひ。

今月はまだ『落下の解剖学』を見る予定があり、そのほかにも自宅で溜めていた作品を観ていくつもりだ。円盤は集めてそれで満足してしまうところがあるので、来月引越しで家を離れる前に視聴も含めて整理をつけたいと思っている。