先生の前で泣いてしまった

Cheezaの虎
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公開:2025/4/2

ドイツ語の先生が二人いるんだけれども一人はギリシャ女性で、一人はトルコ女性で、その二人は友達同士みたいな感じで協力して役割分担しながら、俺のクラスを受け持ってくれている。

そのうちギリシャ人の先生からは1年間くらいお世話になってて、DJもしてて、子供2人いて、ラジオパーソナリティの傍ら、ドイツ語の先生として20年のキャリアを誇るかっこいいバケモン先生。

その人が俺の悩み事に相談に乗ってくれた。もちろんビザの件とか就労許可とか、どうしていくかみたいな話。でも俺は俺でこの数ヶ月いろんなこと試行錯誤してきたし、たくさんの人にもすでにアドバイスをもらったりしていたから新しい解が出てくることはあまり期待してなかった。

実際に、俺にはもう2つの選択肢「内定もらって就労ビザをもってドイツ語は諦めてフルタイムでがっつり働く」か「グレーゾーンなビザで貧乏アルバイト生活しながらドイツ語を学んで大学目指す」かの2つのしかないことはわかってたから、先生は後者の方を勧めてきた感じだった。

でもそれよりびっくりしたのは「翔平は私たちの大事な大事な生徒だから最悪タダでドイツ語教えてあげるから自分の人生焦ってドイツ語諦めないで!!」って言われたこと。

ドイツに来て1年経ってから急に俺のことを助けてくれる人がどんどん増えていってきてこの人もそういう存在になったことに気づいて「どうしてあなたも、他の人たちみたいに、Random Japanese Guyの僕に、、、そこまでして優しいですか、、、」って言って学校のロビーで先生の前で流してしまった。

「その人たちみんなの期待に応えなきゃ、、、」なんてプレッシャーもあるのは正直なところだけど、そう想わせてくれるくらい助けられてる。日本で生きてた時はこんな感情になったことはまずない。長い間親友だった日本の数人の友達にはたくさん助けられたり感謝もしてきたけど、1年しか知り合いでもない人達のこの愛情は一体なんなんだという驚きと孤独を救ってくれる感覚は体験したことがなかった。

結局まだ自分でどうしたらいいのかわからないけど、少なくとも人に相談できるようになったのはドイツに来てからで「ここで挫けちゃいけない」っていう想いが根底にあるからこそ頼れるようになったのは自分でも成長を感じる。

色々感情面の話をつらつらと書いたけど、実際にこの先どうするかの決断を、あと24時間以内にしないといけない。なぜなら多分明日、前に内定を断ったのに先週「もっかい私を雇ってくれませんか」ってお願いした会社からOKの電話がかかってくると予想しているから。

どういう選択をすることになっても、本当に自分が何をしたいかをすぐに決断できますように。

@shoheimori
ドイツ在住。移民に挑戦中。変わらないものはないけど、変えれるものは変えていくスタイル