3/25-3/31書こうとすると思い出す日記

月/日(曜日)全部書き終えた時間

3/25(月)23:05

7時過ぎてから起きる。夢は見なかったようだ。(10:56)

夕飯の後インターステラーをみる。書架と五次元の場面よかった。話題になった映画、話題から時間が経ってから見るときいまさらとかつけたくなってしまうのやめよう。やめる。

時間が怖い。時間がかかることが怖い。メールや手紙が返せない。遅くなればなるほど返せない。すこしくたびれた。やらないといけないと思ってることができてないとき、忘れていても高い枝にひかかった何かみたいにそわそわばたばたとはためいているらしい。

買って帰った米8キロを玄関においたまま。映画も仕事着のまま見て、見終わってもまだ仕事着のまま寝転んでいる。昨日はいてた靴下がベッドの上にある。寝転びながらマキヅメの治療動画をみる。かたくなった皮膚に食い込んだ棘みたいなツメを掘り返して切り取ると、ツメがあったところがボコリと穴になる。あまりに深くささったツメだと肉に達していてキズの部分は見えないが、皮膚の内側から大きなツメがグルリとあらわれる。よっつくらいの治療動画を連続で見る。薄く安らかになる。(23:05)

3/26(火)22:35

また雨と風。車に乗ってすぐ給油機マークが点灯する。いつものスタンドに寄ろうと考えてたのに途中でメーターの端の小さなブロックみたいなメモリが点滅しはじめる。舌先に力を入れて硬口蓋を押す。焦るとでるクセらしい。以前ガス欠で動かなくなったのにこりないなあ。今回はどうにかなってよかった。

週末の歌会の詠草を印刷する。なんかトーン?が近いものもあって不思議な気分。

帰ったらタクミさんが米を米櫃にうつして米を炊き、味噌汁をつくりはじめてくれている。お礼いいながら、最近流れのわるいお風呂のパイプに分解洗浄のジェル剤を流し込む。15〜30分待機せよとある。以前流し込んだときには、注いでるそばから水が流れる音がしたような気がするけど、今回は無音。待つあいだに生姜焼きを作る。

ごはん食べながら先週だったかの何日か、朝早めに起きて本読めて気分がよかったこと、あれもっかいしたいねといいあう。そのとき読んでたのは『喫茶店のディスクール』だった。(22:35)

3/27(水)翌7:39

早く起きられた。天気がいい日は起きるのが簡単。パンにピーナツバターつけてグリルで焼く。ドリップパックのコーヒー淹れる。本読むかあと、長谷川書店のカバーがついたままの本を開いたらpanpanyaの漫画だった。そのまま読む。早起きの回まで読む。起きる直前の夢みたいな漫画。「藪の中」の朗読を車内で流す。金曜日の記憶の読書会で読むから再確認。夢十夜と迷ってたけど、やっぱり藪の中にしよう。

帰宅後イマジンコーヒーへひつじ製菓のケーキを食べにゆく。さっぱりしたチーズケーキ。夕飯はラボキッチンでホタルイカ丼。ハートランドビール半分ちょい。ヒナコさんは児童文学に詳しくて名作をたくさん教えてもらう。しらべてみたけど、どれも絶版。また読ませてくださるそうだ。

ヒナコさんが前の日にインカムによったと聞いて行きたくなりまた伊勢宮へ。ジンソニック1。歩いて帰る。カモやバンがいる川の横を通る。前から細長くて大きなはんぺんみたいなものが流れてくるので見ているとタクミさんがキンクロハジロだという。一羽でいるのでたちどまって声をかけると寄ってきた。とだれかが餌付けしているらしい。ついついと、白い腹らしい部分が伸び縮みするのが見えるけど、黒い部分は川の色に溶けている。わたしもチーズ持ってたのであげたいなあという。タクミさんがダメ、と言う。(翌日7:39)

3/28(木)翌12:28

今日は開架の日なので、起きてすぐ夕飯の準備をする。カレー、あとルウを入れるだけのところまでやる。炒めて、アクを取るあいだ自分で読むかわりにタクミさんに何か読みあげてもらう。『プルーストを読む生活』をぱらっとやってる。え、そんなこと書いてある?みたいなところがあって聞き返したらタクミさんの感想が音読と同じトーンで挟まれてるのだった。(8:46)

昼頃に食堂椿に連絡をして、読書会用のお弁当を頼んだ。できたら筍を入れてもらうように伝えてある。休憩中にキンクロハジロの動画を見るけど、腹の白いところは伸び縮みしないみたい。

仕事場でるときまた大雨大風。ああ寒い日の木曜だなあと思う。今日は開架の予定。閉める前に「記憶の読書会」の準備をしよう。6時ギリギリでオープン。新刊が届いているので急いで品出し。開店後すぐマトガワさんが取置き分を引き取りにこられて、町田康『くるぶし』をあわせて買われる。トリックスター的な一冊、どう売れるかわからない。もう一度仕入れようとおもっているけど、冊数をどうしよう。記憶の読書会、1階未完成食堂での販売の準備を簡単にして閉める。(翌日12:28)

3/29(金)翌9:43

記憶の読書会でつかう「藪の中」を印刷。実は初めての読書会。少し緊張している気がする。そぞろな気持ち。

「記憶の読書会」中のことは冊子にするのでここには書かない。朝の段階で、もうかなり記憶が薄れている。忘れ続けていくことは受け入れているけど、速さのことは気にかかる。(翌日9:43)

3/30(土)翌23:15

アンドに、カノさんヒカルくんの写真展を見にゆく。撮影年ごとに壁一面の写真。レコードがかかっていてみんな立ちながら座りながらしゃべっている。わたしもいくつか立ち話。

遅れつつ13時に開架。『どこかにいってしまったものたち』が買われてゆく。図書館で見つけて読んでいたが、気がついたら無くなっていて思いがけずここで見つけたことで伏線が回収されたようだと言うようなお話をきく。タイトルとあいまって、この本に納められている掌編のよう。

夜、牛さんじゃこさん丸山さんが来られる。(翌日23:15)

3/31(日)2日後15:52

歌会。余裕もって刷っていたのに、直前で参加者の筆名表記と日付が誤ってることにきづく。急いでなおす。

たくさん笑いが起こる場面があってたくさん笑う。なんか、もっといい歌がつくりたいよ。ここのところ、自分の歌がうっすら気に入らない。

昨日たくさん歌集の話を聞かせてくださった方から歌会参加についてお問い合わせいただく。ここで何かはじめてみようという方がおられる。毎回はじめての方が来てくださる。

今日は人足のある時間が重なることが多かった。座り込んで本を選ぶ人、縁側で本読んでいる人、棚から本を手に取っては戻す人がいて、BGMはなくて、扇風機の音が聞こえていて、息をたくさんはいて、吸いこんだ。(23:24)

なんの流れかは忘れてしまったけど、お客さんに「愛されているお店ですから」と言われる。そう言ってもらったことで、すこし、そのような形にお店が変わってくような気がする。大田から来られたお客さんが青葉市子のリリックブックをじっと読んでおられるので、大田でのライブに行かれたのか聞く。ライブがあったことを知られず、プンプンしておられた。不謹慎なのかもしれないけど、人が怒っているところを見られて、貴重で、私は微笑む。

この日の最後のお客さんは、関東から。島根がお好きで年に2、3回来られるという。句読点に毎回よっておられるとのこと。古本屋の書いた本がお好きと聞いて『松江日乗』を読まれたか聞くがうちにはあいにく置いていない。冬營舎にゆかれたことがないそうなので松江の空気そのものみたいなところですと言っておすすめする。それから『古本屋 タンポポのあけくれ』をお手渡しする。開いて、すぐ購入を決められる。帰り際、来られてよかったです、と階段を降りられる。店内をうろうろしていると、階下から呼びかけられて顔を出すと、靴がお揃いだと教えてくださった。一しょってだけで、どうしてかこう面白い。

タクミさんはひぬいひとときに行っていて不在なので、一人で帰る。自転車で夜道を漕ぐ。タクミさんの黄色い自転車のライトはキャッツアイという名前だ。黒い猫の絵のライト。(4/2 15:51)

@shoka
書こうとすると思い出す