3/19-3/24書こうとすると思い出す日記

書架 青と緑
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月/日(曜日)全部書き終えた時間

3/19(火)22:59

ハルキくんの日記に書架が登場していたのがうれしく、してみんとてするなり。ヨムスさんがしていたのがきっかけではじめたんだって。書くことって連鎖することあるよなあ。

明日は祝日だけど出雲の倉庫をかたづける予定にしているのでお店は休み。オンライン販売も本格的にはじめたいからちゃきちゃき仕分けするのだ。

3/20(水・祝)翌13:26

開店前に買い取ったものもあってなかなかの量になってきたけど、溜めるだけ溜めこんでうごいていない倉庫。あたたかくなったからそろそろ片付けなくちゃあと勇んで予定いれたのに、すごい雨と風。あられまで降ってる。隠岐汽船は全便欠航らしいとか、立春なのにとか助手席のタクミさんとぶつくさしながら出雲に向かう。10時前着。(翌日9:36)

倉庫のすぐ近くにある実家に寄ったら今日の昼はカレーだそうだ。妹が食べるタイミングで呼んでくれるというからお願いする。松江の家は、自分の怠け者具合を考慮してこたつを置いてないけど、実家にはある。寄ったときに一休みして3、40分抜け出せなくなってしまった。

昼食前に2時間、後に4時間格闘する。棚が全然足りていない……本が多くてっていうより貧しくて。買取したときのダンボールに入れたまま、分類ごとに固めてゆく。冬に来たときからは随分あったかくなって、苦痛が少ない。値付けも簡単に並行しながらすすめる。珍しいものが出てくると気分が浮きあがる。疲れが減る。オンライン販売の登録もどんどん進めたいけどうまく進んでない。(翌日13:22)

夜は実家のみんなとタクミさんと、居酒屋へ。ビール1、ハイボール1、梅酒ロック1でたくさん酔う。家でもワイン1、カクテル1飲んだ。思い出そうとするまで家でも飲んだこと忘れてる。記憶がぽこっとなくなってたのに気がつく。直近の記憶でもなにかまるごと抜けていることがあるんだろう。(翌日13:26)

3/21(木)22:57

日記書き始めて気づいたのか、自分ではじめる前からよく読んでたのかもうすでにわからないけど、最近スレッズで日記の投稿をよくみる。日記よむの好きだ。そして多分、書くのも好き。書こうとするといろんなことを思いだす。書こうとして思い出した過去のこと、何日のところに書けばいいかな。思い出した日に書けばいいかな。でも昨日の日記、今日書いたりしてるし。分けるのの判断が苦手だからこういうちょっとしたことで困って、もだもだしてしまう。(13:26)

今日は鈴木総史さんが上梓されたばかりの『氷湖いま』を納品しにきてくださる。サイン本も作ってもらう。島根コーナーにででんと置いた。『残像』など、いい句集の買取もさせてもらう。それからアオイさんがきて、発達段階の中の言葉の発生、自我の発生についておしえてくれる。自我は、否定とも関連が強いらしい。それについての論文の課題を書きおえた足で来てくれたそう。論文を見せてもらう約束をする。人が書いたもの、なんでも見たい。アオイさんが「はじめてのいきつけの本屋です」と言ってくれる。それからまた、冬營舎からの紹介で…と親子で来てくださる方がある。うちの初見の方はそういう方が多い。イノハラさんさまさまである。(22:57)

3/22(金)翌13:59

昼食はよくいく町中華で、ラーメンチャーハン唐揚げを頼んだ。待ってる間に3個隣の席におじさんが座る。お水を汲むときに目に入って、その人が文庫を読んでるのに気がついた。盗み見すると灰色と黄緑色の中間のようなあわい色の作業着で、ラベンダー色のつやつやの文庫を開いている。集英社文庫っぽい。古本ではなく、新品で買った様子の本。その人、店を出るまで一回もスマートホンを見なかった。(21:15)

知った方、2度目以降のお客さんばかりでゆったりしている。デスメタルの好きな方が2人組でこられて、すぐあとにハルキくん。ハルキくんとわたしも掲載されている『現代短歌5月号』を買いにこられたけどあいにく品切れ中。おばあちゃんから頼まれて、とのこと。特集のこと、卒論のこと、新年度のことを話す。春から先生になるハルキくん、キッカケのひとつに当時わりと身近なおとなだったわたしのススメが有ったことを教えてくれる。無責任なススメをするだけのことはあって、まったく覚えていない。聞いても思い出さない自分の言葉。エックスでハルキくんが来店のことを投稿してくれる。そこに書いてあるので、いまだに彼がわたしを「先生」と呼んでいることに気がつく。(翌日13:52)

事前にアポをいただいていた方がこられて、パレスチナの子どものためにできることのアクションが書かれた栞をわけてくださる。

無関心をやめたひと、やめようとしている人がいる。遠くで苦しい悲しいことが起きていることを知っていて、そのことに心を寄せている人がいる。生活のなかで顔を知らない人の苦しみについて心を砕いて考えている人がいて、その心をこうして分けていこうとしている人がいる。そのことは、この世界で生きていくわずかな希望のひとつだと思う。(翌日13:59)

3/23(土)24:26

雨に加えて米子マルシェがあるからと覚悟はしていたものの、人足がないまま昼時がおわる。返さないといけないメールや決めないといけない日程、オンライン販売の商品登録と、することはたくさんあるのでそれをすれば良いのに日記をリアルタイムで書いている。(14:11)

シネマトライフ タカハシさんよりベーグルよっついただく。冬に句読点のカズさんあわい堂のマイカさんとされた朗読の会や、書くことについてなど、ゆっくりお話ししていると買取のお待ちこみをいただく。青と緑に合う本をピックアップしてくださったとのことで大喜びで値付けする。おやつ兼昼食にベーグル。いつもは人の少ないオヤツドキ以降、来店が続く。冬に来た九州の学生がまた来ますと言いながら帰る。夜近く、チエさんより卵焼き2本、食パン一斤など、たくさんいただく。

最後に来られたのはユキさん。『明るい花束』を目当てに来られるが、短歌のもつ飛躍のはなしをしているうちにあれやこれやたくさん選んでくださる。昼の買取りからの紹介ぶんも1冊。水瀬の長谷川書店さんのはなし、西尾勝彦さんのこと、七月堂にゆきたいことなどをはなし、たくさんうなずく。銀色のにおいの話を聞いて、うっとりとする。久しく歌集を買っていなかったけれど、書架ができて短歌が再熱した言ってもらう。

チエさんからもらったパンにもらった卵焼きほか、全部を挟んで食べる。ふたセット食べる。もういち枚、端の耳のいち枚にピーナツバターをつけて食べる。お母さんがシンガポールから買って帰ったピーナツバター、とても美味しくて実家用だったのを譲ってもらった。米子マルシェは明日もあるそうだ。(24:26)

3/24(日)25:00

「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」を見にいくのでお店は休み。タクミさんも昨日と今日で隠岐に帰っている。マキさんにお迎えに来てもらう。自己紹介が苦手とか些細だけどこういうはなしをしたかったかもしれないはなしをいくつか。10時前に安来市布部公民館へ。高嶋さんが駐車場誘導、映写技師。映画。冒頭で白鳥さんが黙っていると自分の存在が希薄になって、存在してるのかしてないのかわからなくなる、というようなことを言われる。私も少し目をつぶる。

帰られるマトガワさんにあいさつ。映画の後、12時から白鳥さんとアート鑑賞。わいわいと絵を見る。見たまましゃべるだけだけど面白い。いろんな美術館でわいわいしたい。終わってからも16時くらいまで、参加者のバンさんマキさんツネさんとふるまい抹茶いただきつつしゃべる。あちこちにはなしが飛ぶ。館長さんが通りがかって、白鳥さんの鑑賞の会がこんなに賑やかなのは珍しいらしいと教えてもらう。本当ににぎやかだった。

ツネさんが抜けたり戻ったりしつつ、日付が変わる間際までしゃべる。学生時代みたいにただ話して、いつもと違う疲労を感じる。少し雨が降っていたけど、歩いて帰る。春の雨で空気がすこしゆるい。徒歩2分。本来の自分の大きさにかえるみたいなはなしを反芻する。最近夢を見ない。今日も見ないような気がする。(25:00)

@shoka
書こうとすると思い出す