自分ひとりの部屋/しずかなインターネット

開店前の、誰もくる気配のない書架

snsに疲れてしまって、ホームページを作ろうと思った。snsは楽しい。でも公道に住んでる気がした。自分の家のないまま、ふらふら歩き続けて、帰るところがないような気がした。自分の庭も家も部屋もなく、歩き続けはなし続けるのはとても面白い。帰らなくていいなんて最高だ。どこへでもいける、どこまででもいける。考えがどんどん外から入ってくる。新しい思考方法、新しい知識、新しい人間関係。とてもたしい。

でもどこまで自分の考えでどこから社会の考えなのか、わたしには分けることが難しくなっていることがある。色々なチラシ(特に最近のTwitterは広告だらけになってしまった)や張り紙や会話がどんどん通り過ぎてゆく雑踏で、自分も雑踏を作っていて、頭の中で自分や誰かのことばが流れ続けていて、一人でいるのに、ぜんぜん寂しくなれなかった。寂しくなりたい。寂しくて、いい気持ちのところへゆきたい。

そういうふうにsnsを歩き回っているところに、しずかなインターネットが流れてきた。

あなたのパーソナルな部屋のようなものです。部屋に文章を置き、通りかかった人が部屋に入って自由に読むことができる… そんなコンセプトで作られました。

おお。わたしは、ここに部屋を得よう。と思った。インターネットのうえにある、「自分ひとりの部屋」というわけだ。そして、あなたが来て、あの例の縁側みたいなベンチにかけて、小さなメモを読んでいる。このメモを。

ここで、本を読んだり、紹介したりしてみます。書いたものをすこし置いたりしてみます。

ブログはしずかだ。

自分ひとりの部屋はしずかだ。

書架と同じように、わずかな本、わずかな人の場所にるといい。

@shoka
書こうとすると思い出す