兵庫県立美術館でしているキース・ヘリング展に行ってきた。
最近は美術館や展覧会に行くのにハマっていて、おもしろそうだと思ったら行くことにしている。
兄がキース・ヘリングの絵の服や雑貨を持っていたから、よく見ていたけど有名な絵しか見たことがなかったので見に行ってみた。
シンプルな線なのに絵が踊り出しそうなくらい生き生きしていた。シンプルなものが人の心を打つのは本当にすごいことだと思う。
キース・ヘリングの絵は色彩豊かなものが有名かもしれないけど、モノクロの絵もとてもよかった。特に自分の死を悟ってから描き始めた漫画のような絵は生(性)や死、画一された人間のことを描いているのかと想像が広がり釘付けになった。
あと美術館に行くときは必ず音声ガイドを使うようにしていて、キース・ヘリングが生きていた時代に流行ったエイズがgaycancerと呼ばれていたことやよく絵のモチーフに使われている三角はナチスの収容所でゲイの印として使われていることを知った。
一番印象に残っているのはキース・ヘリングにとって子供は「純真、善、未来」を表す存在だったということ。音声ガイドで「同性愛者だったヘリングは子供を産めないからこそ求めていたのかもしれない」というようなことを言っていて(たぶんそんな感じのニュアンスのことを言っていた)そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないけど、もしそうだったら少し悲しいと思ってしまった。(読んでる人はいないかもしれないけど、読んで嫌な気持ちになったらごめんなさい)
エイズの啓発活動や子供のための福祉的な活動など他にも色々な活動をしていたことも知れてよかった。
日本に来た時に墨で絵を描いたものも展示されていてカタカナで「キースヘリング」と書かれていてかわいかった。
とてもいい展示会だった。