無題

shokoyamaguchi
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Adobe Fresco / 水彩ウォッシュ平筆 Shawn

・対面でもSNSでも、人が話す言葉、その内容はいいことでも悪口でも、なんでも。そこに「ほら見て!私はここにいるよ!」という切実な、生き物の根源的ともいえる声なき声を感じ取ることがある。

・子どもと一緒に暮らしていると「お母さん見て」と一日に何度も言われる。子どもは私たち大人に注意を向けてほしい。自分を見てほしい。ここにいるんだ、と分かってほしい。ほしい、ほ・し・い、のだ。余裕がある時には手を止めて。そうでない切羽詰まっている時もなるべく顔を見て耳を傾けるよう気を付けている。(そうは言ってもできないことも正直多いのだが)子どもには「大丈夫、あなたのこと見てますよ。安心して存在してください」というメッセージが伝わればいいなと思って日々接している。

・「大切な私はここにいます」というメッセージは生き物としての大事なものであって、それは大人になっても皆、言葉を始めとしたその人のさまざまな表現に自然と立ちのぼってくるものなのだと思う。

@shokoyamaguchi
描いたり作ったりする人。子どもと元保護犬オレオとの暮らしの記録。1982年生。津田塾大学学芸学部英文学科中退。休学中セツモードセミナーに通いドローイングを学ぶ。オーガニックカフェ勤務や半導体輸入商社の英文事務職を経て2021年〜動画デザインイラスト制作を始める。臨床美術士5級。読書・料理・音楽・映画・動物・ドライブ・旅が好き。最近自然農の家庭菜園をはじめたばかり。