【ギャラリー見学】
室内は春の陽射しの暖かさを感じる日。でもとにかく外は風が強かった。駅のホームで髪の毛が上に上に吹き飛んで、めちゃくちゃだったけれど、無事目的のカフェ・ギャラリーに到着。コーヒーと軽食をオーダして待っている間、実際作品が展示された時のイメージをする。お店に流れる空気が、ゆったり明るくて今回のテーマに合う。オーナーさんと少し話してお店を出る。
【荻窪へ】
ずっと行きたかった荻窪の本屋さん、Title。齋藤陽道さん「生きる」自選写真展が開催しており、胸高鳴らせて向かう。1Fの本コーナーをぐるり一回りして2Fのギャラリーへ。小さな空間に並べられた写真たちは、なんだか撮ったその場に自分がトリップして、しんと息を止めて齋藤さんと一緒にカメラのファインダーを覗いているような、そんな不思議な静かな気持ちになるものが多かった。人の奥の奥のそのまた奥の、中心の、柔らかい部分にそっと触れる作品たち。波と影、夕日、空に浮かぶ雲、すうっとのびた白い手、花。写真から音、風の湿り気を感じる。齋藤さんが「生きる」大事な毎日のひとかけらを垣間見た気がした。手書きのキャプションもすばらしかった。はるばる来て本当によかった。その後1Fに戻り、たくさんの本をみる。40分くらいいただろうか。今回は山口創さん著『皮膚はいつもあなたを守っている』を購入。
【涙のカレー】
中央線沿線には思い入れのある店がたくさん。吉祥寺で早めの夕飯とする。今回はリトル・スパイスへ。チキンクリームカレーと迷ったけど、レンズ豆のベジタブルカレーにする。狭いカウンター席に、私の他にも次々お客さんが入ってくる。目の前にカレーが運ばれてきたら、何も喋らないで黙々と食べる。おいしい。カレーをひと匙口に運んだら、一緒に頼んだモヒートでそれをお腹に流し入れる、を繰り返す。食べはじめたらいろんなことを思い出した。もうずいぶん会ってないカレー友達の顔、数名。満員電車と仕事でぐったり疲れて帰り道ここでカレーを食べていた若かりし頃の自分。どわーっといろんなことが頭の中を巡って「おばさんになるまでなんとかかんとか生きてきた」と少しおセンチな気分になる。涙が出そうになり、おいしい、おいしい、おいしいとつぶやいて食べる。
【バインミー】
リトル・スパイスを出て駅への帰り道、偶然バインミー★サンドイッチを見つける。吉祥寺にもお店があるのは知っていたが、場所は知らなかった。(行列のできる有名なメンチカツ屋さんの近くだった)明日のご飯にとテイクアウト。家族にお土産でスコーンとキャロットケーキも買う。
【帰宅】
電車に座ってからしばらくして、何か匂うと思ったら自分だった。バインミーに挟んである大根のなます!食べたら美味しいんだけど、匂いが。。。締め切った車内ではやや強烈だったかもしれない。東京駅までソワソワ落ち着かなかった。電車乗り換えの後はiPadでラインスタンプのアニメーションの続きを制作する。
【追記】
バインミーは本日16日のお昼に食べる。こちらも最高にGood!なお味だった。ごちそうさまでした。