シレン 5 の難しさを再評価する

Shougo
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先日、シレン 6 の最高難易度ダンジョンをクリアし満足していたのですが、シレン 5 をちゃんとやってみたくなりました。そこでシレン5 のもっと不思議ダンジョンである原始に続く穴を攻略しています。

初回 50 F はなんとかクリアしましたが、その後 99 F にはなかなか到達することが叶わないです。

シレン5 は簡単にダンジョンをクリアさせないことで、自分が少しずつ上達するその過程を楽しむ気付いたら冒険の回数が 1000 回を越えているという作りなのだと思っています。

シレン 5 をちゃんと遊んでみたことにより、シレン6 とどこが違うのか理解することができたので今回はそこについて語ります。

※: 私自身は露骨な稼ぎ行為がテンポを損ねるので好きではなく、製作者の考えた本来の難易度で遊びたいと考えているのでアイテムは何も縛らない代わりに露骨な稼ぎはしない方針で攻略しています。

※: その後何度も挑戦することで序盤の冒険は安定するようになってきました。先は長いです。

シレン5 のテンポの悪さについて

シレン6 から シレン5 をプレーしてまず気付くのは戦闘のテンポが悪いことです。

シレン5 は移動速度を「早い」にしなければ移動速度がシレン6 と同等になりませんし、戦闘時のアニメーションが遅すぎて最初はスローモーションかと思いました。

今はシレン5 のテンポにかなり慣れましたが、この遅さはストレスになるかなと思います。

シレン5 は不親切である

シレン5 はとにかく図鑑が使えません。アイテム図鑑はかろうじて使えますが、それでもシレン 5 において最重要な異種合成の印が分からないです。

更に致命的なのはモンスター図鑑が全く使えないことです。シレン6 ではモンスターテーブルが細かく作られていて、それを理解した攻略が求められるにも拘わらずです。これにより シレン5 では Wiki の情報を見ることが前提となってしまっています。

シレン6 はお店で手持ちアイテムの値段が簡単に分かることも含めて考えられているなと思います。

シレン5 は稼ぎがしづらい

シレン5 は明らかに稼ぎが前提のデザインとはなっていないと思います。稼ぎが難しいからです。

例えば矢の罠はすぐ壊れますし、身かわし香はなかなか出ません。にぎり変化はとても強く、ニギライズも困難です。デビル狩りをしようにも要求されるアイテムは多く、返り討ちに会う可能性は高いでしょう。トドのアイテムや変化の壺のアイテムも弱いです。

シレン 5 で簡単にできる稼ぎというと、ギタンマムル狩りや草稼ぎくらいでしょう。

それではなぜ巷では稼ぎ必須のように言われているのでしょうか。これは単純にシレン5 が難しいからだと思います。

「難しすぎるので、リスクをとってでも稼ぎをしないとクリアが安定しない」、これが難しいでなくてなんなのでしょうか。

シレン6 は稼ぎがやりやすいですが、稼ぎをしなくても十分にクリアできる難易度になっています。

シレン5 は回復アイテムが重要

シレン5 では敵の攻撃力が高いのに自然回復が遅いので、回復アイテムが尽きると冒険が終わってしまいます。回復アイテムや復活アイテムは比較的出現しますが、それでも消費量には全然足りません。これはシレン5 が難しい一つの原因となっています。

シレン5 では回復アイテムがなぜ足りないのかについて深堀りしていきましょう。シレン5 はオーラ敵、アイテムの効かない敵、召喚ワナ、ラビ、開幕の複数敵との隣接といったものにより事故りやすく、物資の消費が多くなっています。逆にいうと緊張感があるとも言えます。

「対処アイテムが足りなくて負けた」というのならある程度諦めが付くのですが「回復アイテムが足りなくて負ける」というのは個人的にあまり直感的な仕様と言えません。

シレン6 の場合は開幕の大量の敵は脅威ですが、戦闘力を増やせば案外ゴリ押せるので緊張感は低めといえるでしょう。

そもそもシレン4, 5 で自然回復量を減らす必要はあったのでしょうか。敵の攻撃力が十分に高いので自然回復量を減らさなくてもバランスは取れるのではないかと思っています。

シレン5 原始で出易いアイテムとシレン 6 真髄で出やすいアイテムの違い

シレン5 は床落ちで武具が明らかに出にくいです。これは異種合成が前提だからだと思っています。そのため、なぜかよく出てくる合成の壺はあまり使いものになりません。

これによりシレン 5 では武具の修正値を集めにくい問題があります。合成の機会も限られているのでただの修正値アイテムを持ち歩く余裕がありません。

シレン6 は神器の存在もあり明らかに武具が出易くなっています。異種合成で必要な印も限られており分かりやすいです。合成の機会も多く、武具の修正値を集めやすいと言えるでしょう。

シレン5 だと食料が出易いと人は言いますが、正直原始の序盤は食料が出にくく餓死の危険性が高いです。原始の中盤以降は食料が安定しやすい印象です。これは桃が出やすいからでしょう。

シレン6 だとドスコイがあるためか食料が多く出るようになっているようです。

シレン5 原始では壺がよく出るようです。保存の壺も多く出ます。シレン5 ではお香が強いのですが、お香は出にくく一番強いと思われる「身かわし香」は特に出現率が低いようです。有用なお香を深層まで持ち歩きたいのですが、スコッピー種により潰されることが多いのでお香の持ち歩きは困難となっています。

シレン6 では壺が明らかに出にくくなっていて、代わりにお香の出現確率が高くなっています。しかし、他のアイテムが強くアイテム欄を圧迫するのでお香の有難味が薄いです。

シレン5 では矢の重要性が特に高いです。敵と接触する前に矢で削り、物理で一発殴ることで回復アイテムを節約することができます。シレン5 は矢を沢山消費することになるのですが、その消費量の割に矢の補充はあまりできません。

シレン4, 5 で気配察知の腕輪が強いのも、通路での先制攻撃を防ぐ以外に矢を有効に活用できるからでしょう。

※: シレン 5 において武具やお香については、明らかに店だと出易くなっています。レアアイテム扱いとなっているのは間違いないようです。

シレン5 の印について

シレン5 の有用な印は明らかに武器に偏っています。盾で重要な印もありますが、異種合成できるものが少なく盾が貴重なのであまり合成の機会がありません。

シレン6 では武器と盾の印の重要性はやや武器の印が重要なだけで同じくらいです。

シレン5 のモンスターについて

シレン5 のモンスター達は基本的に HP がシレン6 の半分程度しかありません。その代わり中盤以降敵の攻撃力はシレン6 と同じ程度はあります。

ダメージをできるだけ喰らわないようにするヒットアンドアウェイが強い印象です。なので火力重視になるのです。

シレン5 深層ではシレン6 ほどではありませんが普通に初期配置の敵が多いので、アイテムの消耗は激しくなります。

シレン5 のダンジョンの構造について

シレン5 のダンジョンは比較的簡単で、一方通行が多いです。シレン5 の罠もかなり凶悪ですが、ダンジョンが広くないのでシレン6 ほどは罠を踏まない印象です。

シレン6 のダンジョンは一方通行がほとんどない代わりに迷路が複雑で敵から逃げにくいです。

シレン5 原始の序盤は確かに易しいが……

シレン5 原始は明らかに序盤でアイテムを揃えて中盤でアイテムを厳選して終盤を駆け抜けるデザインとなっています。

原始は 10F までの難易度が明らかにシレン 6 よりも簡単ですが、その後徐々に辛くなっていきます。

原始 20F ~ 25F で一つめの壁があります。戦闘力が充実していないとここを越えられません。

原始 30F ~ 50F で二つめの壁があります。ここでは戦闘力だけでなく、物資をどれだけ確保できるかが問題になります。敵の攻撃力も次第に苛烈になっていきますが、ここで苦戦するようでは先が思いやられます。

原始 51F からはこのダンジョンの本番で敵の特殊能力が更に凶悪になっていき、物資が不足していきます。

マゼルンがとても弱いというのも原始序盤の優しさに貢献しています。しかし中盤のマゼゴンは普通に強いです。

シレン6 真髄は序盤だけ辛く、中盤 40F を乗り切ればあとは無双できるくらいに充実します。

シレン6 真髄の難易度について

シレン6 真髄の難易度には諸説あると思いますが、原始 50 F くらいと考えてよいような気がしています。真髄は 50F のダンジョンを 99F に引き伸ばしたのではないかと感じるのです。

シレン 5 の場合はすぐにモンスターテーブルが入れ替わっていくきますが、シレン6 のモンスターテーブルは全体的にゆったりとしています。

シレン5 のスーパー状態の問題点

シレン5 のスーパー状態をうまく活用すると凶悪な敵にも対抗しやすいので、できるだけ維持をしたいのですが罠を踏んだり状態異常になるといったことにより簡単にスーパー状態は解除されてしまいます。

再度スーパー状態になろうとしても、スーパー状態というのは「敵を何度も倒すことで有利な状態を更に有利にする」仕組みであるので、一度スーパー状態が崩れると立て直しが困難になっています。敵を安定して倒したいからスーパー状態になりたいのに、スーパー状態になるには敵を安定して倒せる必要があるのです。

スーパー状態と比較するとシレン 6 のドスコイ状態のバランスが丁度よいと思っています。

シレン5 はデフレシレン

シレン5 はシレン 4 と同じくデフレシレンです。デフレとはどういうことかというと、ほとんどのアイテムが弱く、一部の有用なアイテムに需要が集中してしまっています。この結果何が起こるかというと、アイテムの入手があまり嬉しくなくずっと辛い状況が続きます。

シレン6 のヤマカガシ峠を思い出してほしいのですが、あれと作りがよく似ています。

シレン6 は明らかにインフレシレンであり、強力なアイテムが数多く落ちているのでアイテム集めが楽しくなっています。

シレン5 の一番の不満点

さて、シレン5 の一番の不満点、それはアイドルモンスターであるチンタラの存在感が薄いことです。チンタラはレベルアップしたらちゃんと大きくなってくれないと困ります。

これは重大な不具合といってよいです。修正をお願いします。

シレン5 のよさ、シレン 6 との違いについて

最新作であるシレン6 は単純で素直、万人向けで優しいゲームになりました。これは裏を返すと物足りないという反応も返ってくるだろうと思います。これはシレン6 は誰もが最終目標としてもっと不思議 99 F をクリアできるように作られたからです。クリアできるように作られているのです。

シレン5 のよさはシレン6 にはないシステムの複雑さと難易度の高さにあると思います。明らかにシレン5 は不思議のダンジョンシリーズに慣れた人向けに作られています。他のシリーズでもっと不思議 99F を踏破しているような人向けの難易度なのです。

シレン5 の難易度は高いですが、その代わりに自分が上達するとそれが結果として返ってきます。自分が少しずつ上達していくのを楽しむことができます。あなたに向上心がありシレン6 が物足りないと思ったならば、今こそシレン5 に挑戦しましょう。

シレン 6 の登場により、皆の不思議のダンジョンの腕は上がりました。だからこそ今、シレン5 の良さは再評価されるのだろうことが分かります。

シレン 5 は出てくるのが早すぎたのです。世間の皆はそんなに不思議のダンジョンがうまくありませんでした。あまりに難易度が高いので、他の人に勧めることが難しかったというわけです。シレン6 がなければ、私はここまで苦しみながらもシレン 5 を遊ぼうと思っていなかったはずです。

私は原始 99F をクリアできたなら、次はシレン4 への挑戦を行いたいと思っています。シレン4 の評価を自分の手でしてみたいと考えているからです。シレン5 より難易度が高いというシレン4 、さてどんな冒険が待っているのやら。

@shougo
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