
※短編小説『ヴェロニカ』のネタバレおよび核心となる内容になります。
春を司る神様。
彼女の周りは常に春のように暖かく、花が咲いて蝶は舞い、歩いた後には小さな草花が芽吹くという。冬の終わりになると春を告げる役目を担っている。
ある時、何が彼女にそうさせたのか、人間とその世界に興味を抱いた。やがて興味は願望に変わり、人間の世界を旅してみたいと思うようになった。それを北の地の神様(ヴェロニカにとって過保護過干渉で迷惑な保護者)に打ち明けたところ、お前は何を言っているんだと激怒されてしまう。
密かに人間を見下し、嫌悪している北の地の神様は怒りが収まらず。ましてや、数多に存在する神の中で一番のお気に入りだったヴェロニカがそんなことを言うなんて……人間という生き物がどれほど愚かで卑しい存在なのかわからないんだね……可哀想に………ということで、罰として2人の人間に分裂させ、人間界に追放させた。1人は北の地に。もう1人は西の地に。
それが、ロスカとミーサ。彼女らは、もとはヴェロニカという春を司る神様なのです。
ロスカは神様だった頃の記憶を消されたうえ、人間界で忌み嫌われる黒髪をもつ赤子として産まれた。その一方、ミーサは神様だった頃の力は僅かにあり、記憶もある。ゆえに歳は取らなければ成長もしない。
こんなことをやってアレだけど、北の地の神様はあんなに溺愛していたヴェロニカが心配で、尚且つロスカが人間に虐げられている姿に心を痛めたため、スコルとハティにロスカを監視するよう言いつけた(この2頭はロスカとミーサの正体は知らされてないです)。
ミーサには定期的に面会させて「人間に幻滅したでしょ?君が思うような存在じゃないんだよ?ね?これでわかった??」と、近況報告兼ねて人間に対する認知を改めさせようとしている。まるで反省文を書かせるように。もはや洗脳。
ミーサはいつか、北の地の神様に復讐しようと目論んでいる。
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ロスカの着ている服や考え方、ミーサの髪型や春を纏う雰囲気など、所々ヴェロニカの断片が彼女らの中に残っています。これは偶然じゃなくて、遠巻きに"ロスカとミーサがヴェロニカだよ"というアピールをしたかったからですね。私が。
詳しいことは短編小説『ヴェロニカ』に書いてるので、ご興味あればぜひ読んでみてください。