スローライフ

スーク
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最近、時間を有効に使いたい思っていろいろ試しています。余計なことで悩まされたり、望まない刺激を受ける機会を意図的に減らし、心に余裕を持たせようとしています。

まあすべてがうまくいくわけでもないです。自分の性格上、あれこれ未来・過去について悩んだり、刺激的な見出しの記事を見るのが好きだったり、1日にやりたいことを何個も詰め込んだりしてしまいます。その結果うまくいかなかったりするのですが。

いくつもの経験を経て、他の人と比べてワーキングメモリーが少ないことに気づきました。イレギュラーに出くわすと何も考えられなくなるし、デッドラインに近づくにつれて余計な失敗を引き起こすし、物をよく無くすし、たくさんの選択肢の中から一つを選ぶのはいまだに苦手だったりします。

「他の人と比べて」というのは語弊がありました。他の人のメモリー量がどうかはわかりませんが、「僕の考えるさいきょうのワーキングメモリー」には、自分のそれが遠く及びまません。

そこで、ワーキングメモリーを増やす方法を調べたり試したりしましたが、結局理想のワーキングメモリーは手に入れられませんでした。もしかするとワーキングメモリーが増えて、さらに多くのワーキングメモリーを欲するようになったのかもしれません。この理想と現実のギャップはこの本に詳しく書かれてました。

というわけで、ワーキングメモリーの最適化はあきらめました。そこで今は、自分のワーキングメモリーを減らす方法にシフトしました。

自分の意思が介入するとワーキングメモリーを消費してしまうので、今まで失敗してきた「意志介入ポイント」を見直しました。具体的には、自分の失敗を見直して、仮説と実行のサイクルを回します。例えば、「鍵を定位置に置かなければならないけどおけない」という課題を例にしてみます。

定位置に置かなければならない鍵を雑においていつも探す→鍵に目立つようなキーホルダーを付けると見つかりやすいのでは→つけてみる→大きめのキーホルダーだと持ち運びに困る。あと結局適当においてしまいなくしがち→じゃあ靴箱の上に置き場を作ろう→結局ポストの中の文書などもおいてしまってぐちゃぐちゃになった→フックを買ってそこに掛けよう

これは一例で、フックは現状の最適解であるけど、環境・年齢・体調によってどんどん変化していくのだろうと思います。終わりはない。。。

無意識的な行動は、「現状で自分が一番心地よいから」引き起こされます。なので、環境を変え・「もっと心地よいと感じる」行動で上書きしてあげるイメージです。その結果、意識して行動する回数も少なく、ワーキングメモリーを使う機会が減っていきます。

ここで僕の場合は、脳内の正論マンが、「えっでもそれってものを減らして掃除を定期的にして、物の置き場を決めておけば絶対無くさないでしょ?個別に対応する必要なくない?」「毎回帰ってきたらポケットから取り出して置くようにしておくだけでいいんじゃない?」と正論を吐いてくるので、無視します。なぜなら現場の人が一番偉いからです。この脳内正論マンと折り合いをつけるのが、いちばんしんどいです。

あと、ワーキングメモリー関連でいうと「一つのことをするのに、想定の2倍くらいの余裕を持ったほうが良いなあ」と思ってます。

例えば、8:00に出かけないといけないとき、普段10分で支度できるからと、7:50から支度をはじめるのはしんどいです。僕もかつて最適化中毒だったので、そういうことばっかりしていましたが、割とずっとストレスかかりますし、イレギュラー時に対応できなくなったりします。

今は、10分で終わるなら20分前から準備して、「余白」を楽しもうとしています。最近朝活と称して、仕事の1時間前にカフェでのんびりしているのも、「余白」を楽しみたいからだったりします。

想定のレンジを、2倍より3倍、5倍にすると更に「余白」を楽しめるようになります。まじでやることないって思う時間って案外楽しいですよ。

インターネットや都会の日常はこの余白を奪ってくるものなので、うまく利用しないとどんどんワーキングメモリーを失っていっちゃう気がします。

余生は、盆栽育ててスローライフを送りたいですねえ