たまに「脳に直に効くタイプのダメージ」みたいな情報ってあるじゃないですか。あれ食らった後皆さんどうしてますか?
私はダメージ軽減のためにめちゃくちゃ歩きにいきます。
不採用通知とか不合格通知とかチケットがご用意されなかったなどの席や場所がご用意されなかった文面、またはブログタイトルが「ご報告」から始まる不穏なやつ。誰しも自分がすがっていた何かに梯子を外されるご経験はあると思います。
かつて私には推してたアイドルグループがありました。
今から5~6年前にメンバーが時期はそれぞれ別に2人脱退するという報を受けた時、私はまず悲しみや寂しさ、怒りではなく「困惑」に見舞われました。
当時まだ世の中の「よ」の字も知らない私は、「確かに脱退するメンバーは次のキャリアを考えてもおかしくない年齢に差し掛かっているな、じゃあしょうがないよな」ということは頭で理解しつつも、納得はできていませんでした。
散々円盤の特典でこれからの話とかしてたし…。メンバーが散々仲良いとこ見てたし…。
その時期はちょうど春。気温もちょうど良く、天気も快晴だったため、「脱退」の報にやられた頭に浮かんだのは「とりまさんぽしよ」という思いつき。私は部屋を這い出ました。
当時特撮作品「仮面ライダー鎧武」を配信サービスで視聴していた私は、作品の音声だけをイヤホンで流しながらひたすら歩みを進めます。
作品もちょうど佳境の時期に差し掛かっており、主人公の葛葉紘汰さんがとにかく毎話何かに対して怒っている状態で戦っていました。
心境的にも感情移入してしまい、シリアスな作品内容とは裏腹に、メンバーの脱退に荒んでいた私の心はなんと徐々に落ち着きを取り戻していったのです。
ここで余談ですが、ウォーキングをすることでセロトニンが分泌され、リラックス効果が期待できる、というのはご存知でしょうか。
実際にはきっとこの時3km歩いたおかげで私の脳は癒されたのかもしれませんが、私の代わりに怒り散らかしてくれた葛葉紘汰さんは、今でも一目置く存在として脳裏に刻まれています。神だし。
怒りや困惑、悲しみの大きな感情のまま歩くのはかなりおすすめです。歩き終わったら意外と事実を受け入れ… 受け入れ…
先日私を面接で落とした企業の人事が葛葉紘汰役の俳優さんにかなり似ていたのでその時のこと思い出して書いてみました。今から歩きにいってきます。