処方箋

shuheiktgw
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公開:2023/11/18

常用薬があるので3ヶ月に1度はほぼ必ず五反田にあるかかりつけの病院へ行く。今は引っ越しを繰り返した結果、神奈川に住んでいるが、病院を変えるのも面倒で、3ヶ月に1度ならと思い未だに同じ病院へ通っている。

普段は家から仕事をしているが、通院のときだけ気分転換に都心のオフィスへ出社し、帰路ついでに病院へ寄るというのが主なパターンになっていた。帰路に寄ると言っても、オフィスから病院まではレンタル自転車を飛ばして20分ほどかかるのでそれなりに面倒くさいのだが。

今週はちょうどオフィスへ全社員出社しろというお達しが出ていたので、出社ついでにいつものように病院へ寄り、処方箋をもらった。その直後に薬局へ行けばよかったのだが、久しぶりの出社で疲れていたということもあってその日はそのまま帰り、翌日家の近くの薬局で薬を受け取ることにした。そして当たり前のようにすべてを忘れ、土曜日の今日薬局で薬を受け取ろうとしたところ、有効期限が切れているということを告げられる。

31年生きてきて全く知らなかったが、処方箋には有効期限がある。通常は発行日を含めて4日以内。それをすぎると基本的に薬局では処方箋を受け取って貰えず、基本的には再診の必要があるらしい。しかも再診の場合は保険が適応されないため、全て自費。

対応してくれた薬剤師の方には申し訳無さそうに「すいません」と言われたが、彼は何も悪くないので、何故か謝らせてしまって申し訳ないという気持ちになる一方、このやり場のない気持ちをどこにぶつければいいのか分からずここに書いてみた。書いているうちに気持ちが整理されてきて、少し落ち着いてきたので良かった。

わざわざまた五反田まで行って、処方箋の期限が過ぎてしまったことを半笑いで医師に説明している姿を想像したら泣けてくる。そんな土曜日の昼下がり。