『ナミビアの砂漠』君は悪くないって大声で言う私も私のまま走るよ

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『ナミビアの砂漠』

君は悪くないって大声で言う私も私のまま走るよ

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かなへ 

もうてっきり友達になったような気分でいたんですが、私はあなたの何者でもありません。

一度あなたを映画の中で見ただけです。

映画の中のあなたはとても輝いていて、同時に小さい傷も大きい傷もたくさんありました。

たくさんたくさんありすぎて誰につけられたか、いつつけられたかもわからないのに、声を上げていてかっこよかった。

痛みに鈍感にならないことは生きるということに誠実で、真っ当なこと。

ばかなふりして、気づかないふりして、見なかったふりして、忘れて、

現在を(表面上)平穏に生きていくにはそういうことが必要で、それが良しとされているのは誰かに都合が良いから。それだけです。

“性格が良い/悪い“ってよく聞く表現だけど、そんなの“性格が(誰かや社会にとって都合が)良い/悪い“ということでしかない。

他者のために自分を殺したり歪めたりする必要なんてない。

自分の感情を優先していい。

自分だけの自分を抱きしめたままであなたはずっと光っています。

映画を通してだけど、あなたに会えてよかったです。

でも、いつかどこかできっと会える気がしています。

その時は友達になれたら、うれしいです。

@shuku
発表した短歌をまとめてます○